「小説8050」感想

めずらしく、読んだ本の感想でも書いてみる。この小説の作者は林真理子で、ひきこもりについての話だ。主人公は13歳から引きこもっていて現在20歳。姉の婚約話を機に、両親が息子をどうにかしようと足掻く。

そのソリューションが、後半に出て来る裁判なのだが、僕はこの小説は主人公の心理を描くという点では弱いと思った。いわゆるステレオタイプのひきこもりという感じで、むしろ周りの人間の描写をしている作品。

8050問題の本質に迫るほどの作品ではないと思ったが、いつひきこもりになってもおかしくないと思ってる自分にとっては一気に読めた。10点中6点。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?