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梅雨の雲はどんよりして分厚い。あの雲すごく重そうだな、とつぶやく。時折、黒い雲が空に立ち込める。家の窓から見る分には、雲がどうであろうが関係ない。でも、雲の中を飛ぶ際は、できれば雲とは友達になれたら最高だ。 見た目ほどフワフワで優しくはない。パンみたいに柔らかでもない。羽毛布団みたいに包み込んでもくれない。彼らとはすこぶる仲が悪かった。僕は、空を飛ぶのには向いていない。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_