土壌と微生物(医学、パスツールとべシャン)

うーん…自分が理解している事を話すと、古来から、自然発生説という主流の説があって、たとえば、ボウフラがわく、ウジがわく、というように生命が自然に発生するかのような表現を、長い間、妥当なものとして受け入れてきた。しかし、パスツールがうまく工夫して実験をしたら、自然発生説が否定されてしまった。これを機に微生物が注目されるようになった。自然発生説を認めるなら、ボウフラやウジがいくらでも沸く事になって、それを潰してもキリがないが、一旦、全滅させてしまえば、退治できるとわかったためである。つまり、自然発生説のからくりは、なにかボウフラやウジの栄養になるものがあり、それを元にボウフラやウジが繁殖しているのだが、ボウフラやウジの繁殖力が半端ない上、個体が小さいので、見逃されていて、ボウフラやウジがどこからともなくわいてるのを見て、ボウフラがわく、ウジがわく、自然発生説が正しい、と言ってたのだが、仮にボウフラやウジの養分があったとしても、ボウフラやウジの外からの侵入をガードできれば、繁殖しない、とわかった、という事だ。これによって、自然発生説自体は否定されたのだが、医学的に考えた時、不衛生で害のあるボウフラやウジからどうやって守るか、を考えた時に、選択肢は二つあって、単純な方法は、上にも書いたようにボウフラやウジを撲滅させる、という事で、厳密には内部のボウフラやウジを全滅させ、外部からの侵入を阻止すればいい、という方法である。パスツール派はこの手法を好んで開発した。一方で、べシャンは、なぜか分からないが、パスツールに比べて、べシャンの知名度が滅茶苦茶低いんだが、べシャンは、土壌が大事だと言い、即ち、自然発生説みたいな考えだが、ボウフラやウジが発生するのは、そこにボウフラやウジの発生する土壌があるからで、土壌から、ボウフラやウジの養分を除いてやれば、自ずから、そいつらは消える、と考えた。これはパスツールの細菌理論に対し、べシャンの細胞理論と呼ばれる。手間を考えたら、パスツールの方法は、ワクチン投下(対処療法)とかで、細菌ごとに対策を考えないといけなくて、面倒だが、べシャンの方法だと、実際は、ボウフラやウジの栄養は濁った水の濁りの部分で、それを除くには単に水を浄化するだけでいいので、そんなに手間じゃなく、簡単に死亡率を下げる事ができた。それで、パスツールは、死ぬ間際に、べシャンのやり方は合理的だった。微生物なんか大した事なかった。その土壌が大事だったんだ、と言ったらしく、つまり、まとめると、パスツールの意見は、自然発生説は否定。ただ自然発生説で考えるところの、根源をなくしてやる事で、微生物は除去できる。という何言ってるかよくわからない当たり前の結論になったので、パスツールの業績、べシャンの考え方は、歴史で紹介されなくなった、という事みたいだ。まあ、パスツールの業績は、ワクチンとかがあるし、それで十分だからね。アインシュタインの業績だって、相対性理論以外もあるけど、ややこしくなるから…まあ、その、パスツールとべシャンの対立は有名で、まあ、パスツールは、病原体がいるから、それからなんとかして守らないといけないんだ、みたいな発想で、異物排除的なのに対して、べシャンのは、病原体がいても病気にならない奴もいるんだから、自分を健康に保つ事が大事、細胞の状態がよければべつに病原体がいても構わないだろ、みたいな考えで、パスツールの方法も間違ってはないし、べシャンのやり方も一理あるから、というか、単に同じ事を違う表現をしてるだけにも見えるし、まあ、なんか、医食同源じゃないけど、具体的に状態を見せてもらわないとわからないというか。まあ、結果的には、パスツールの方が有名になって、べシャンの方が長生きしたんだよな。って事は、いち早くやっつけないといけないやつはパスツールの方法でやっつけた方がいいけど、うまくやればべシャンのやり方はいいんだろうかなあ。同じあれでも兵隊と農民くらい感覚が違うよな。

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