経済編入使用参考書

どうも、そーにゃです。今回は私が編入合格へ向けて使用した参考書の数々を紹介したいと思います。私はほぼ独学で合格したので予備校に通っていない方々の参考になればと思います。

初めに

今回紹介するのは、私が受験科目として勉強した、
英語(TOEIC)、ミクロ経済学、マクロ経済学、線形代数、解析学、統計学、経済史の参考書について紹介します。このうち、線形と解析は一応授業がありましたが(オンラインだったのでほぼ聞いてなかった)、他の科目は完全独学です。編入予備校のリソースなどは全く使用していません。基本的には参考書・教科書で勉強しました。

今思えば、阪大は昨年の過去問しかやっていませんでした。たいてい過去問は高いじゃないすか笑。本質的な理解に努めることが重要なのかもしれませんね(多分・・・)皆さんはしっかりと過去問研究しましょう。
神大は手に入る限り全てやりました。(もちろん無料のやつ笑)
ただ、実際には計算ミスなどで点数が前後する可能性がありますし、これから紹介する参考書をやれば満点を取れるという保証もありません。あくまでも参考にしていただけたら幸いです。
     

参考書

英語

入学次に受けたTOEIC(IP)は540でした。詳細は覚えていませんし、スコア票もどっか行きました笑
試験は2022年6月〜8月を受けて、790→810→780と変遷しました。下がっているのはおそらくサボったからです笑 
最終的には、810(L430 R380)で出願しました。合格者の中では決して高くはないですが、英弱を自認している私にしては頑張ったと思います。
以下が使用した参考書です。これは編入を決意した2022年4月中旬〜8月の試験終了まで使用していました。(この期間以外は英語の講義でしか英語に触っていません。TOEICなども編入を決意してから初めて自主的に受験しました。)

・キクタン TOEIC L&Rテストシリーズ(600,800,990)
・EVERGREEN総合英語
・TOEIC L&Rテスト究極のゼミPart7
・TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
・世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part1-4リスニング] 関正生著
・英語耳
・公式問題集

ここからはリスニング対策に使用していたネットメディアなどを紹介します。リスニングに苦手意識があったのでかなり重点的に行いました。詳しい方法は、もりてつ先生やatsueigoなどを参照していました。
・CNN10 
期間によってはないこともありますが、基本的に日曜以外毎日アップされるので毎日のルーティーンとして使用していました。

・BBC News(YouTube)
気になったニュースを見ていました。できる限り一日1本は見るようにしていました。

・The Asahi Shimbun Asia &  Japan Watch (podcast)
毎日朝方と夕方に一本ずつ、10分程度のニュースが読み上げられます。読み上げ速度はかなり早いですが、スクリプトが用意されているので勉強しやすいと思います。

・NHK WORLD LADIO NEWS (podcast)
読み上げる方が日本人なのでかなり聞き取りやすいです。学習初期の頃や、他の媒体で全く聞き取れなかった時には、これを聞いて精神を落ち着かせていました。

900点を超えるガチプロというわけではないので偉そうなことは言えませんが、英語はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4つの力の相互作用で出来不出来が決まると思います。私の場合、典型的な大学受験制としてRとWにほぼ全振りしていましたが、発音記号を覚えて意識することでリスニングの解像度が上がったような気がしました。これはつまり、Sの力が伸びることでそれに呼応してLの力が伸びたと感じました。ですので、英語学習では4技能を満遍なくやると良いと思います。ただ、所詮は800点前後の戯言なので参考程度にとどめていておいてください笑


ミクロ経済学

中級のミクロであれば、数学が得意ならば基本的に難なくこなせる学問であると思います。
神戸ではカルテルの問題でミスをしました。(大阪でもカルテルが出て、それを解いているときに神戸でのミスに気付きました笑)
以下が使用した参考書です。

・芦屋ミクロ
一番初めのとっかかりとして活用しました。初学者でもかなりわかりやすいと思います。語句をしっかり確認していたおかげで、効率賃金仮説は書けました。(意外と書けなかった人が多かったらしいです。やはり、基本的なことを確認することは重要ですね)

・奥野ミクロ、奥野ミクロ問題集
より厳密に理解するために使用しました。とはいえ内容はかなり芦屋とダブるので取捨選択しながら使用しました。個人的に、準線形効用関数の議論はなかなか興味深いと思いました。

・ハルヴァリアン 入門ミクロ経済学
神戸経済の中級ミクロの教科書です。友人に借りて神戸大経済の語句対策に使用しました。他の内容はほぼ見てないです。(結果的には語句対策の役に立ちませんでした)

・大学院へのミクロ経済学講義
ほとんど使用していません。少なくとも、神戸・大阪の編入試験ではいらないと思います。(横国にはこれから必要かも・・・)
図書館で借りました。

マクロ経済学

静学的な議論を理解することが重要な学問です。理系人間の私にはなかなかしんどかったです。とはいえ、めちゃくちゃ面白い学問なのでぜひ最後までやり抜いてほしいですね。
どちらの大学も二神・堀マクロをやってればなんとかなりました。ただ、神戸大ならばオーバーワークな気がしますね。神戸経済はIS-LMやっとけばなんとかなる(そう思うくらいこの分野から出ています。もちろん全部やりましょう笑)

・マンキュー マクロ経済学 入門編、応用編
一番初めの教科書として使用しました。ケーススタディがなかなか面白かった記憶があります。

・二神・堀マクロ
最終的にはこれをメインに使用しました。内生的成長理論や動学的一般均衡理論もさわりましたが、編入試験ではオーバーワークですね。特に独学だとかなりしんどかったです笑
とはいえ、他の部分は阪大を完全にカバーしていると思うのでこれさえ理解できれば良いと思います。
ただ、載っている問題がまあまあ不親切なのでお気をつけください。

・演習式マクロ経済学入門 福田慎一
姉妹書の方はやらずに、問題演習として活用しました。個人的には、かなりコアなところまで網羅しているので好きでした。ただ、神戸マクロの傾向とは相容れないと思います。

・大学院へのマクロ経済学講義
ミクロ版と同じように使用しました。

解析、線形代数

・微分積分講義 南和彦
・線形代数学 初歩からジョルダン標準形へ 三宅敏恒
講義で買わされたこれら教科書で勉強していました。基本的にはこいつを読めばなんとかなりました。私の場合数学が好きなので、おそらく経済編入では出ない複素行列の内容など全てやりました。
忘れられがちですが、2次形式の部分はやっておいた方が良いと思います。Hesse行列の証明に使われますし、Hesse行列式を用いた極値判定は頻出問題だからです。しっかりと定理の証明を学びましょう。

・チャート式 微分積分、線形代数 加藤文元
練習問題や、これで補いきれていないε-δ論法などを学びました。一応過去問を見るとε-δ論法のような考え方を用いる問題が出ていたので、確実に合格を取るならやっていた方が良いと思います。ただ慣れるまでは結構しんどいものなので、文系の方などはTOEICの点数を上げることに尽力した方が良いと思います。
(ちなみに、今年の経済数学第二問は平均値の定理をただ使うだけなので、ε-δ論法を知らなくても解けます。)

・サピエンティア 経済数学
私にはあまり必要ありませんでしたが、差分方程式(漸化式の拡大版)は工学部系の教科書ではあまり扱われていないので役立ちました。

・基礎数学1 線形代数学入門 齋藤正彦
これは完全に趣味ですね。やる必要はないと思います。

・AKITOの勉強チャンネル(YouTube)
数学・理系科目の解説といえばヨビノリがメジャーですが、AKITOさんはなかなかマニアックな内容まで解説しているのでおすすめです。私は、直交補空間やスペクトル分解の定理証明がうまく理解できなかったので活用しました。(ここはやらなくていいと思います笑)


統計学

私のいた学部学科では統計学の科目が開講されていなかったので、完全独学でやりました。

・統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)
有名なやつですね。基本的にこれしか使ってないです。数学Bの統計の話は全く触っていませんでしたが、なんとかやり抜くことができました。阪大で出る問題の全てを網羅していると思います。ただ、数学に不慣れな方にはなかなか苦しいと思います。

・基本統計学[第3版]
練習問題をやりました。版が古いのは中古で買ったからです。正直古くても差し支えないと思います。


経済史

受けた方はご存じでしょうが、今年は傾向が思いっきり変わっていました。従来の一問一答形式ではあまり太刀打ちできませんでした。予想は40/50位だと思っています。ですので、参考程度に留めていただけると幸いです。

・西洋経済史
有名なやつですね。私は何度も読み込みました。そして、アンコウさんの経済史対策の一問一答では若干足りなく感じていたので、この本を活用して継ぎ足して暗記を行なってしました。

・日本経済史1600-2015
友人から譲り受けたものを使っていました。これも西洋のものと同様に使いました。

・山川 日本史B、世界史B
私は少し完璧主義なところがあるので、時代背景を詳しくおさえながら当時の経済事情を理解しようとしていました。政治と経済は不可分なのでどちらも抑えることで深い理解につながると思います。ただ、オーバーワークな気もしますし、そこまで点数に結びついていないので本当に必要かはわかりません。

・一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書
私は高校で地理選択で日本史の知識に乏しかったので活用しました。この参考書で全体の流れを知ることができました。図書館で借りて読みました。

・経済学史 喜多見洋 水田健
先ほど紹介した西洋経済史を見ると、途中の章では完全に経済学史の内容です。さらに詳しく学ぼうとこれを活用しました。結果的にはあまり必要性を感じませんでしたが、私の場合経済学史を全く触っていないので最低限の知識をを獲得するという意味では役に立ちました。
問題を眺めると、名大、東北大あたり受験する方はやった方がいいかもしれませんね。

・アンコウさんの経済史対策note
大好評だったので私も購入して、大いに活用させていただきました。ただ、先述した通り若干不足している部分があるなと感じたので、所々自分で継ぎ足しを行いました。(自分で継ぎ足した項目の数は少なかったことに加えて、少なくてもこれを作成するのにかなりの時間がかかったので、あの量を完成させたアンコウさんには尊敬しかないです。)


以上です。初歩の初歩からスタートさせたものが多いですが、経済学徒として必須の知識の数々だと思ったのでやり抜きました。ただし、ここには義務感はほとんどなく、「楽しい」と思いながら取り組むことができました。これが途中で挫けることなく勉強を続けられた秘訣だと思います。試験科目の全てを楽しいと思うことは難しいかもしれません。1つでも楽しいと思える科目があればいいのです。しかし、全ての科目がしんどい、面白くないと感じるようであれば、仮に編入できたとしてもさほど意味がないと思いますので、編入を諦めた方がいいと思います。あくまでも、自分がやりたい学問のため、なりたい職業などのために、楽しんで勉強するべきだと思います。

P.S.
明日阪大受ける方は頑張ってください。皆さんと同じ学び舎で学べる機会を失うことは大変心苦しいですが、引き続き神戸の町で自己研鑽に努めたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。質問等はDMまで。(@econ_cone1970)


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