母の血筋
#25
年が明けてもう3日。
1月3日は母の誕生日。
父の急死から認知症が進んだ母は、毎日デイサービスのお世話になり、秋田の冬は雪も降って一人暮らしには大変なので、3月まで施設に長期でお世話になっている。
先月から携帯も繋がらなくなり、施設に電話して繋いでもらうと、電話がこわれたとか。
今日も施設に電話したら、電話口に出たおばちゃんが「あぁ、今日誕生日だからねぇ」と言われてびっくり。こちらの気持ちがわかるのか...。
父と違って、母はオープンで、東京の母方の親戚(親戚といえば母方しか知らない)は皆良くしてくれた。
母はおばあちゃんのことをたまに話してくれた。
「ばばちゃん」って呼んでいた、その呼び方とは真逆で全身刺青。
一緒に銭湯にいって、お風呂に入ると色がきれいに変わって、ちっちゃい時はみとれてたらしい。
それが、小学校に上がると、一緒に行くのが恥ずかしくなって、周りの目も気になって学校も何日か休んだことがあると。
大きくなって、どんな職業がわかってきたからだろう。
じいちゃんは○吉一家の代がしで、関西で言う若頭(長男で組織のNo.2)。
全身刺青のババちゃんの方がやんちゃだったらしい。
昭和博徒としてリストに乗っていた。
母の父(僕の祖父)の時には足を洗っていたらしいが、祖父の葬儀には、清水の次郎長一家からも使いの者が来て、その時の香典の包みが記念?としておばさんが保管していたのを思いだした。
次郎長一家7代目○○
生まれた時には祖父も祖母も死んでいたので、全くわからない。
母は6人兄弟の下から二番目。
この2年の間に母以外は皆亡くなった。(正確には1人行方不明)
しかも、一番上のおじさんは父の死の前日に亡くなっていたのを、父の葬儀の日に従兄弟から電話があって知った。
母も認知症が進んだら、昔の話も忘れてしまうのだろうか。
父方の先祖だけでなく、母方の方も詳しく知りたくなった。正直少し怖いけど。
以前はあまり関心なかった。というか、それを知ったところで未来には関係ないと思ってた。
年を重ねたということかなぁ。
どうやら、今年は探索の年になりそう。
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