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幼馴染と起業した今の熱い気持ち | Timewitch

幼稚園からの幼馴染である岡田崇と2月2日に起業しました。

小・中・高・大学・会社、全て違ったにも関わらず、ずーっと友達でいてくれる生涯の親友です。

こいつと人生の新しいフェーズを楽しんでいきます!

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起業出来なかった電通時代

新卒で入社した電通では社会人としての足腰を鍛えて頂きました。

もちろん当時はブラックな一面もあり、夜中3時に同じ部署の同期が気絶して倒れたので、背負ってタクシーに乗って家まで送ったのは良い思い出です。笑

色々ありましたが、お陰様で強靭な社会人としての足腰が身につきましたし、今では感謝しています。本当に。


しかし社会人3年目くらいになると学生起業をした知人が成功を納めはじめ、周りに影響されやすい僕は

「電通も楽しいけど、あっちも楽しそうだ。俺もやってみるか!」

と思い、とりあえず仲間を2人募り毎週末集まって起業に向けての活動を開始しました。


しかし、その仲間たちは友達としては最高だったのですが、ビジネスパートナーとしては上手くいかず、結局活動開始から一年で解散してしまいました。


今思い返しても考えていたビジネスアイデアは悪くなかったと思います。

ですが、起業において「何をやるか」ばかり考えていて「誰とやるか」の重要性を分かっていませんでした。

どの様な価値観・関係性・スキルを持つ人と組んで起業するべきか、当時の自分は定まっていませんでした。

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一度失敗してしまったので余計に「次は絶対に成功させてやる!」と熱くなりましたが、同時に「自分は起業に関して素人過ぎる…」と痛感しました。

そこで一旦起業は諦めて、起業を見据えて経営が学べる会社に転職しようと思い、戦略コンサルのBCG (ボストン・コンサルティング グループ) に転職しました。

面接の時から「起業を見据えて経営を学ぶ目的で、BCGに入りたいです!」と素直に言いながらも内定を頂けたので、BCGは器の広い会社だと思いました。

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起業において何が一番大切か分かったBCG時代

BCGでは実際に大企業の経営層と共に企業経営の根幹に携わることが出来ました。

もちろん仕事に対する評価は厳しく、上司に

「三浦さんがここまで仕事が出来ないと想定出来ませんでした。すみません。」

と謝られたこともあります。笑

この様に辛さもありましたが比例して学びも多く、総じて転職して良かったと思っています。

しかし、他の企業の経営をサポートしていると「やっぱり自分で経営してみたいな…」という思いがふつふつと沸き立ってきてしまい、入社して半年が経った頃には再び起業に向けて準備を開始していました。

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そんな起業に向けて密かに準備している時に、仕事で現BCG日本支部代表の佐々木さんとご一緒する機会がありました。そこで私は

「企業経営において一番大切なことって何ですか?」

と聞いてみたところ、佐々木さんは

「一番大切なことはケイパビリティだ。戦略なんてざっくりで良い。それよりも自分たちの会社の特徴・得意なこと・好きなこと・目指す未来といったケイパビリティを明確にして、それに沿ってビジネスを展開することが最も重要だ」

と仰っていました。

これは私のBCG生活で一番の学びで、日本の戦略コンサルタント界をリードする佐々木さんが戦略よりもケイパビリティを大切にしている、という事実は僕の起業に対する考え方の道標になりました。

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今までは

"ビジネスのアイデアや戦略を考えた後に、適したスキルを持った人を誘ってチームを組む"

という"何をやるか"→"誰とやるか"の流れで起業を考えていましたが、

一度起業で失敗した時に学んだ"誰とやるか"の重要性と、
佐々木さんに教わった"ケイパビリティ"の重要性から、

私はまず一緒に組むパートナーを決めて、そのパートナーと共に自分たちがどうありたいか(ケイパビリティ)を考えた上で、ビジネスアイデアや戦略を作るこという"誰とやるか"→"自分たちはどうありたいか"→"何をやるか"の順に決めることにしました。

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岡田崇しかいなかった

一緒に起業するビジネスパートナーの条件とは何でしょう?
僕は電通時代の失敗とBCGでの学びから下記の3つに集約されると思いました。

1. 一緒にいて楽しい
2. 自分と明確に違う価値観を持っている
3. 有言実行する

創業初期は忙しくなると思うので、一緒に長時間仕事をする人が一緒にいて楽しくないと苦痛です。

また、自分と価値観が近い人だと共感は生まれど議論は生まれないので、イノベーションが起こせるとも思えません。

最後に、自分の責務を全う出来る有言実行が染み付いている人でないとビジネスでは信頼出来ません。

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この条件に当てはまる人物を考えた時、僕の頭には岡田崇一人しか思い浮かびませんでした。

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岡田崇とは

13才では二人で愛・地球博に旅行に行き、
20才では二人で自動車免許合宿に行き、
23才では二人でディズニーのホテルに一泊し、
26才では二人で51週連続でランチを食べる謎企画をしたりしました。

ここまで仲が良いにも関わらず、彼はベンチャー企業を渡り歩き、24才で結婚するなど、僕とは全く異なる価値観を持っています。

そして、起業に際して「創業メンバーにエンジニアは必須だから崇エンジニアになって!」と言ったら本当にエンジニアになっちゃうという有言実行の塊の様な男です。

以上から「こいつしかいない!」と思い誘い、この度二人で起業するに至りました。

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「一年後起業します!」って宣言しちゃった

岡田崇を誘って3ヶ月後、紹介により起業意欲があるサラリーマン20名程度のクローズドなコミュニティに入れて頂きました。

そこで僕は2020年1月に、勢いで「じゃあ一年後起業します!」と宣言しちゃいました。笑

僕も有言実行を大切にしているので、2021年1月いっぱいでBCGを辞めて起業しました。

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事業概要

会社名、及びサービス名は"Timewitch"です。直訳すると"時の魔女"ですかね。

事業概要は「企業から夜に依頼された仕事を翌朝までに納品するワークシェアリングサービス」です。

日本から時差のある国に住む人に協力して頂くことで実現させています。


Timewitchが生まれたきっかけ

コロナ禍の2020年6月に、ブラジルでコロナにより多くの人が亡くなっているというニュースを目にしました。

これはあくまで僕の解釈ですが、
ブラジルでは失業率が大きな課題になっているため、政府はコロナの感染拡大防止による人命救済よりも、経済活動を優先せざるを得なかったから多くの人が亡くなってしまったのでは無いでしょうか?

コロナで人が亡くなれば失業率も下がるので、なおさら経済活動を止めてまでも感染拡大を防止するメリットが数字上は無かったのだと僕は推測しています。

このニュースに僕は心を痛めたのですが、同時に
「これって誰が悪いんだろう?」
とも思いました。

政府が代われば解決するのでしょうか?

僕はしないと思います。
この様な根深い課題はリーダーが一人変わった程度では何も解決しないと思います。

この様な根深い課題は、トップのリーダーに頼るのではなく、僕の様な一般人が一人一人発起して、各分野のスモールリーダーとなり、スモールリーダーたちが目の前の小さな課題を別々に解決することによって起こる連鎖的なボトムアップ型の課題解決が有効だと思います。

端的に言うと、スモールリーダーが沢山生まれて、ブラジルで新しい仕事を作りまくって、雇用を創出しまくるしかない。です。


僕は目の前で困っている一人よりも、地球の裏側で困っている一億人の方が気になる人間です。

そんなブラジルの大きな課題に対して、自分が一人のスモールリーダーとして何か出来ないかな?と考えた時に思いついたのが"Timewitch"のビジネスモデルでした。

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当時在籍していたBCGでは、グローバル企業である特性を活かして、
日本の夜に海外の支社(BCGの場合はスペインやアメリカなど)に仕事を依頼すると、時差を活かして翌朝に仕事が納品されるという仕組みが内製化されていました。

この時差を活用した仕組みを日系企業向けにサービス化すれば、
日系企業に対してはグローバル企業並のビジネスのスピードアップという価値を提供出来る上に、
日本から時差のある国において雇用を創出出来るぞ!
と思いついたのです。

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起業してみた初感

電通やBCG時代はWork-Life Balanceを常に意識して生活していましたが、今は仕事もプライベートも両方好きな人と好きなことをやっているだけなので、いわゆるWork as Lifeになった感じがしていて楽しいです。

給料は無くなりましたが、正直不安は無くて、むしろ何かから開放された爽快感があるくらいです。

とは言えすぐに調子に乗ってしまうのが悪い癖なので、しばらくはお金のかかる旅行や飲み会も控えようと思っています。

ですので、コロナが収まったら皆さん是非お茶しましょう!

以上!

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