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【実験】Udemy講座でスキルを学んで、月5万円稼げるようになるか? #研究報告書

◆実験の目的と背景

今年でデザインのお仕事をはじめて10年になります。作るものや制作のプロセスが変化、複雑になり、求められるスキルの幅も広がりました。時代が変化していく中で、新しいことを学び、実践する必要があります。ランサーズが運営する「新しい働き方LAB」が研究員制度を知り、Udemy企画に応募しました。

◆検証したいと思っていたこと

・効率的な動画学習について
・学習でつまずきやすいポイントはどこか
・アウトプットを意識したインプットについて
・新しく学んだことを、どのように仕事につなげていくか

◆学習内容

主にUdemy講座でモーショングラフィックを学びます。Webはもちろん、グラフィックもデジタルを意識して動きを見越したデザインが求められています。モーショングラフィックのスキルを身につけ、提案の質や円滑なコミュニケーションを図りたいと思います。

◆活動の概要

・期間:2021年7月18日〜11月末
・数値目標:実験終了までに月5万円稼げるようになること
(実験開始時の実績は無し)
・Udemy講座を用いて、モーショングラフィックを中心に、提案の質を上げるためライティングを学習する
・土日を主な学習や制作の時間にする(1日1〜3時間の予定)

◆結論と根拠・気づき

1. 結論、出来なかった

いま持っているデザインのスキルを使って稼ぐことは可能であったが、新たにスキルを身につけて稼ぐことは出来ませんでした。(新しいスキルを身につける部分が特に足らなかったと思います。)

2. 気づき

学習へのモチベーションをキープすることが難しかったです。最初の2ヶ月くらいは土日に1〜3時間学習することができましたが、残りの4ヶ月は2週間に1回くらいのペースになってしまいました。

◆研究に関する考察・これから

1. 考え方・価値観

「ソフトの使い方を覚える」≠「動画編集できるようになる」を気づくのに時間がかかってしまった点です。動画を見ることを目的にしてしまい、本来達成したい新しいスキルを身につけること、その先の稼ぐことが抜け落ちていました。たしかに、Photoshop、Illustratorなどを日常的に使っていますが、すべての機能を知っているわけではなく、作りながら分からないことはその都度、調べています。学習することを目的にすると、アウトプットの達成感がなく、モチベーション低下につながると感じました。

また、土日に活動をしていましたが、休みの日がないと体力、精神的な余裕がなくなってしましました。無理をする必要はないが、ただ、やらないと何も変わらないというジレンマに陥っていたと思います。プロジェクトのスケジュールにもう少しゆとりを持ったり、短期集中型にしても良いかもしれません。

そこで、研究の最後の方は、すでに身につけているスキル(web、グラフィックのスキル)を軸にした活動に切り替えました。例えばwixでサイトを編集してほしいという依頼に対して、Udemyでwixに関する動画を購入し学習を行いました。すべてを視聴するのでなく、必要な部分だけ見て、すぐに実制作を行いました。このようなスタイルに切り替えてから、収益に結びつき、活動にもメリハリがつきました。

2. 具体的な成果・仕事・働き方への影響

実験的な表現にトライしてみたり、実際に手を動かすことが何が足りていないのか気づきがあったりして、今後の学習していきたい内容が少し鮮明になったと思います。まずやってみる、やってみると何が足りないか分かる、足りない部分を学習するのサイクルを繰り返してできるようになっていくのかなと思います。そういった実験的精神を育むことができたのは、今後の仕事、働き方に影響を与えそうです。

◆全体振り返り

本研究を通じて、常に新しいことにチャレンジしてみる姿勢は大切だと思います。キャリアを重ねるごとに失敗の数は減っていきますが、それと同じぐらい自身の変化(=チャレンジ)も減っているように思えるのです。「自分がこれしかできないことを認めることで、はじめて何ができるか考えることができる。」と大学の恩師が語っていましたが、まさにその通りだと思います。50、60歳と歳を重ねても、まだまだ学ぶべきことが数多くあり、それにチャレンジできる、そんな人間になれればと思いました。

最後に、本企画でサポートいただいた、新しい働き方LAB運営の皆様、Udemyの皆様、本当にお疲れ様でした。また、Udemy企画の研究員の皆様が頑張っている姿は本当にモチベーションに繋がりました。ありがとうございました。

余談ですが、研究は上手にいきませんでしたが、今年は知人からいくつもデザインの相談がとても充実した1年でした。一部ですが、紹介させてください。

◆研究期間中の主なアウトプット

1. 熱中症対策まとめのデザイン

NHKラジオ気象キャスター・気象予報士の福田寛之さんからのご相談で、猛暑時の熱中症対策のまとめ画像を製作しました。「熱中症に注意」と言われても、具体的に何をすればいいのかをまとめています。掲載している画像は、誰でも自由に使って良いものなので、SNSなどをはじめ、ご活用ください。

2. クラウドファンディング

クラウドファンディングの立ち上げに参加しました。「Schola-hotchkiss(スコラ・ホッチキス)」という思考法の養成講座で使われた、「45の視点カード」というツールをプロダクト化する企画になります。他の受講生数名と何度も朝活を重ねて公開し、多くのご支援をいただき達成することができました。

3. 新会社のブランディング支援

友人が新しく「フィアレス」という会社を設立するということで、ロゴマーク、名刺、ズームの背景等のデザインを行いました。インプロの手法を用いて人や組織の恐れを取り除き、誰もが創造性を発揮できる場をつくる会社です。ワークショップを通じてキーワードを抽出し、デザインを行いました。プロジェクトの詳細はフィアレスさんのnoteで紹介されていますので(全4回)、ぜひご覧になってください。


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