「他人のため」に必要な社会的マインドフルネス。
note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。
しばしば、私のところに、「茂木さん、オレ、ビッグになりますから」と言ってくる若者がいるが、その後ビッグになったことはまずない。
「クルーザーに乗せますから」と言っても、乗せてもらった試しがない。
そのような若者の問題点は、自分のことしか考えていないことだ。
脳は利他的な行動をすると、自分がうれしいように報酬系が活動する。
「自分のため」では、一人分のエネルギーしか出ない。
「他人のため」ならば、世の中には他人はたくさんいるから、無限のエネルギーが出るのだ。
ひとつ大切なことがある。他人のためということになると、そこには「心の理論」が介在せざるを得ない。
つまり、世の中にはどんな人がいて、どんなことに困っていて、何を求めているのか、そのことをはっきりと認識しないと他人のための行動はできないのだ。
「自分のため」から「他人のため」に頭を切り替えると、その後は無限に勉強すべきことが出てくる。
世の中の仕組み、成り立ち、昨今の経済情勢。少子高齢化などの問題。
それらのすべてを把握して、初めて「他人のため」の行動をすることができる。
それは一種の「社会的マインドフルネス」だと言っても良い。
特定のことばかりに焦点を当てるのではなく、社会の全体、隅々まで、X線で透視するように見渡せる人が、ほんとうの意味での「他人のため」を実践することができるのだ。
とりあえずこうやってメモしておきます。
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