アマチュアも悪くはない


ビジネスとしての撮影と趣味の撮影

ビジネスとしての写真撮影の受注を減らした。
ビジネスとしての撮影とはクライアントの依頼があって、そのクライアントの要求を満たすための撮影だ。良い評価をいただくこともあったが、それに応えようとすればするほど、自分の撮りたいものはこれだったか?と思うことが多くなってしまった。
プライベートで撮影をしていても、自分が撮りたいもの、より、相手が撮って欲しいと思うもの、を優先するクセができてしまった。もちろんそういう中でも良い作品が生まれることは多いと思うが、不器用な自分は遠のいていってしまった。

自分が撮りたいものを撮れるようになる環境

これはたぶん自分の生き方の問題。「有名な誰々の写真を撮ったのは僕です」とか「僕はこんなすごいことをしました」とか自分が写真に求めているのはそういうことではなかった。ただ誰が撮ったという背景があろうとなかろうと作品だけで何かが伝わる「アート」を求めていた。ビジネスとしてはいかに有名な人のポートレートを撮影したか、有名な写真集の撮影をしたか、というのは信用を作る大事なプロモーションだ。個人として活動するのには非常に重要な要素だ。
ただ自分がやりたいのはそれではない、ということに気づいて、そこから距離を置くようにしたのだ。自分が長く続けている大事な趣味。いろんな趣味のいくつかはビジネスになっていったが、写真だけはどっぷりビジネスに浸かる前に引き離せたと思っている。これからは自分が撮りたいもの、を見つめて撮ることができるのだ。この延長線上にビジネスがあるのであればそれはそれでその時考えてみよう。今は作品作りに集中するのだ。

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