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【速報】2021年度の犬猫殺処分頭数が発表されました!

必ずしも嬉しい情報でもありませんが、まだかまだか?と思っていた昨年度の情報が更新されました。

まずは犬猫殺処分頭数ですが、14.457頭でした。
1年前は23.764頭でしたから、10,000頭近く減少しています。自治体の皆さん、ボランティアの皆さんの努力の成果だと思います。
私が取材を始めた当初は30万頭以上でしたから、保護犬・保護猫を取り巻く環境は本当にここ十数年で大きく変わったと感じます。

次に気になるのは猫の幼齢個体の処分が7.407頭でした。つまり国内の自治体で殺処分されている犬猫のうち半数が離乳前の子猫です。じつはこの割合が年々大きく低減しています。母猫の代わりに授乳するミルクボランティアさんの活躍のお陰です。

あとは、近年の傾向ですが引取り数の割合です。以前は飼い主からと所有者不明がパンパンでしたが、今では1:2になりました。つまり飼い主が飼えなくなったとセンターや保健所に持ち込んだ犬猫の倍、所有者不明の犬猫(野良犬や野良猫)が収容されています。
飼い主さんが逃してしまった、もしくは捨てた(遺棄は犯罪です)という犬猫も含まれるのですが。

最後に返還(飼い主さんの元に戻った)を見ると、犬は34.9%に対して、猫は0.6%に留まっています。やはり猫については、飼い主のいない猫(野良猫)の数を減らす、屋外で生まれる猫を減らす(不妊去勢手術)を更に進めないといけないのでしょう。

先日書いた殺処分の3分類についても、じっくり見て考えたいと思いますが、一般家庭で飼われる適切があると判断されたのに殺処分された犬:358頭、猫:3.822頭については、是非とも新しい飼い主さんが見つかって欲しかったです…。

画像、データは環境省ホームページより
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

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