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女性に多い甲状腺機能の問題

問題 35 歳女性が神経過敏、振戦、頻脈を発症しています。 甲状腺機能と現症との関係を表している可能性が最も高いのは次のどの病歴部分ですか?

  1. 家族歴

  2. 過去の病歴

  3. 食事歴

  4. 組織の検証


家族歴と関連する病気

家族歴は、心臓病や高血圧、脳卒中、特定のがん、2型糖尿病などの一般的な疾患の発症リスクが通常よりも高いかを特定することに役立ちます。
これらの疾患は、遺伝的要因・環境要因・生活スタイルの組み合わせに影響を受けて発症することがわかっているからです。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や橋本病は、自己免疫疾患で同じ家系に多く見られる傾向はありますが、特定の遺伝子によって症状が現れるわけではありません。今のところ、遺伝子検査により病気を予測したり、症状が出た後の予測を行うことないので、×


過去の病歴

過去の病歴も甲状腺機能と関連性があれば、答えが○になりますが、今回の問題の趣旨では×


食事歴

食事は、病気との関連が高く答えとして選択しがちでありますが、甲状腺は生活習慣病とはちがいますので、今回の問題では×


組織の検証

穿刺細胞診とは、甲状腺エコーで甲状腺腫瘍の位置を確認しながら、細い注射針でしこりを刺して直接細胞を吸い出し、顕微鏡で観察して良性か悪性かを判断する検査方法がありますので、今回はこれが○

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