いつもの構図

裏金について聞かれた議員が、精査してから答える。なぜかみんな精査中だ。精査とは、きちんと調べるということだが、どうもここでは違う意味のようだ。党内で、一番ダメージの少ない言い訳とストーリーを考えてから、回答するという意味だろう。事実よりも、言い訳だと思う。こういうことは、自民党に限らず、企業や、役所でも問題が起きた時よく取られる方法で、こういうものを大人の対応と言ったりする。ただ小狡いだけなのだが。
みんなが、同じような言葉を使うことからも、党内で示し合わせとか、指示が出ているのではないだろうか。昔のロッキード事件の時の、「記憶にございません」というフレーズを思い出してしまった。これは、証人喚問で証言拒否にならないぎりぎりの言い方だったと思うが、悪いことをしてなるべくダメージが小さくなるように、現地を取られないようにしていたのだろう。
こういう大人の対応ではなく、率直に事実を述べる人が出たら、まだ望みはあるのだが、こういうテクニックに頼っている限りは、こういう問題は無くならない。何しろ悪いことをしたと思っていないのだから。1番のプライオリティは、こういうことがないようにすることではなく、やったことをなるべくダメージを少なくすることなのだから。
やっぱり日本の政治は三流だ

#自民党裏金疑惑

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