「夢を捨てたけど」

空が青くて
当たり前
雲が白くて
当たり前
呼吸をするために
空気を肺に入れるのが
当たり前
夢を見るのが
当たり前
夢を追うのが
当たり前だった
苦しくなんてなかったよ
どうしても
何があっても
叶えたい夢を見てたから
夢を捨てた時に
体や頭の中に
当たり前じゃないことばかり
起こって
台場のベンチに
座る前に
ベンチの前に
しりもちをついた
感覚神経も
運動神経も
訳が分からなくなった
自分一人しか残されなかった
世界で思ったんだ
人の背中には4本の
目には見えない翼が生えてるんだって
きっと
そのうちの
一本の翼が
翼の一本だけが
たった一本だけが折れたんだ
まだ飛べる
傾くことはあっても
まだ飛べる
飛び方が
不細工でも
飛んだ後は
手を前に出すだけだ
そうすれば
もう一度
夢を
拾うことができる

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