「大人の様な雰囲気で佇む無邪気な君へ」
海が茜色に染まる頃
鳥達は弧を描きながら旅路を急ぐ
焼き付けて行きたい
君が年をとっていく姿を
他の男の代わりでもいいからと伝えた
見つめ合って
来年の今頃は
違う街で
二人で笑っていたいって
望んだけど
海は闇に飲み込まれた
「君にはすぐに良い人が現れるよ」
って
子猫の様に見上げてきた
例えば明日、世界が終わるとしたら
僕は1秒でも君の命を繋ぎ止められる方法を
24時間考えていたい
そんな幕引きも有りさ
そう言って
見つめると
「抱きしめてあげる」
って
子供みたいな仕草