「白いソーラー時計」

強いとても強い日の光が
空にエスコートしてくれるように
二人の髪の毛を暖める
ガラス細工のような
乾燥した風が
チークを塗ったように
赤く染まった頬に
突き刺さる
君が僕にくれた2週間遅れの
クリスマスプレゼント
白い時計
「ソーラーは寿命が10年なんだって」
「10年後に時を刻むのをやめた頃にはずっと一緒にいるだろ」
時計が止まってからの10年は僕の心で数えてたよ。
思い出すことで重荷になりたくなかったから、時計は捨てたけど
もし、どこかで
すれ違うことがあるとすれば
声はかけず
心の中で伝えるセリフをずっと考えてたんだ。
「勝手に捨ててゴメンね。」

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