「流れに従って生きる」ー再独立編ーACT79: 株主総会の日
2002年1月下旬。
とうとう株主総会の日が来てしまいました。
株主総会の日は、なんとST様邸(仙台市青葉区)の土台敷きの日に重なりました。
これも不思議な縁なのでしょうか・・。
株主総会は、その日の夕方からでした。
私は朝から緊張しており、朝ごはんも喉を通りませんでした。
その日は11時頃にST様の現場に行き、土台敷きで時間を潰しながら、気持ちの整理をして夕方の株主総会に行こうと決めていました。
E氏 出没
そんな緊張していた朝9時頃です。
私は岩手から仙台へ向かう高速道路上を走行していました。
現場で土台を敷いていたT大工さんから私に電話が入りました。
T大工さん 「いま、例のE氏が現場の前を車でゆっくり素通りしながら
工事看板なんかをじろじろ見て行ったぞ・・・」
私 「まさかぁ・・。現場の場所は知っているはずだけど、契約を断られたお客さん(ST様)の偵察にいちいち来ますかねぇ。」
T大工さん 「いや、あの目は忘れねぇ!間違いない。やつだ!」
私は背中に寒いものを感じました。
真相を確かめるべく牧田に電話をして聞いてみると・・、E氏は本当に現場に物色に行ったようでした。
事務所に戻ってから「白鳥に客取られたぁ!」と怒鳴っていたという話を聞きました。
つくづく「執念深い」と思わされました。
恐ろしい株主総会(想定)
また、そんな怒鳴っている精神状態の中で、株主総会による社長解任の緊急議決なんかしたら、本当にブレーキが壊れた暴走車のようになって、E氏は包丁で私の体を斜めにメッタ切りするのではないか・・、そんな想像が湧いてきて、私は急に震えるような症状に見舞われました。
株主総会は夕方からでした。
以前にも述べましたが、Ho建材の社長は、「もう、自分が出るべきことでもない。4割の議決権を白鳥君にゆだねる書面を書くから、あとは3人で決めなさい。」と株主総会の欠席を決めていました。
社長の身の安全を考えれば、そのほうがいいと思いました。
11時頃に現場についてT大工さんと株主総会についての話をしている間も『恐怖感』は消えませんでした。
T大工さんからも「とりあえず命だけは落とさないように逃げるんだぞ」と縁起でもない応援をいただきました。
私「よりによってこんな日(株主総会の日)に、この現場を見て怒鳴っていたようだから・・・タイミング悪すぎですよね・・。
E氏がなにか企んでくるかもしれないですよ・・(;_;)。
ホント死にたくないですよ」
私が心配したことは、頭に血がのぼっているE氏が、夕方の株主総会までの間に先手を打って、私をおとしいれる画策をしてくるのではという可能性でした。
「客取られたぁ!」と激怒していたのであればやりかねない・・(--;)
昼ご飯は、緊張のあまり喉を通らず、結局 朝食・昼食とも摂らず、しかし空腹感も感じず緊張で胃がいっぱいの状態でした。
恐怖の株主総会
時間は午後2時・・午後3時・・と、刻一刻と『恐怖の株主総会』の時間に近づいてきました。
E氏が何かを企んでいるのでは・・という恐怖感で胃が痛くなる思いでした。
そして4時頃、ついに牧田から電話が入りました。
株主総会の具体的な最終確認だと察しました。
私「もしもし?」
私は震える声で電話に出ました。
牧田「ああ俺、株主総会の件でちょっといい?」
牧田の声は少し重く感じられました。
私はドキドキしながら「う・うんいいよ。」
牧田「株主総会の件で・・Eさんから・・」
私は生唾を飲むような感じで何か企てられるのかと
緊張感MAXになりました。
そして次の瞬間、想定外の電話内容に驚くことになるのでした。
事実は小説よりも奇なり。
お天道様は見ています。
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