人を愛するには、自分を好きになること
子どものころは虚弱体質で、体に原因不明の傷があったボクは、自分のことが大嫌いだった。
どうして、自分だけがこんな体なのかと思うと、腹だたしくて情けなかった。
そんな幼少期だったが、いろいろな健康法や霊的治療、運動をすることで、だんだん元気になっていった。
今では、同年代と比べると、オレのほうが元気じゃんと思える時が、ときどきある。
ありがたいことだ。
こんなふうに肉体は元気になっていったが、心も比例して健康になっていったのか。
冷静に心の中を考えてみると、自分が嫌いという感情が、こびりついていたことに気がついた。
それは中年になってからのことで、遅かったが、しかたがない。
自分が嫌いという感情があると、人を思いやったり愛することができないと悟った。
それから、自分のことを好きになる練習をはじめた。
たぶん、もともと自分のことが好きな人には、バカバカしい話に聞こえるだろう。
自分のことを好きになる練習をはじめて、だいぶ経ったころ、前よりも他人とうまく付き合えるようになった。
そして、人に心を開けるようになり、心の底から好きになることができた。
遅まきながら、自分を好きになると、人を愛せることが分かったのである。
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