「地球交響曲」備忘録 ジャック・マイヨールとダライ・ラマ


先日、「地球交響曲 ガイアシンフォニー」を初めて見ました。
以前から興味があったのですが今回上映会に招待して頂いて機会を頂きました。
映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。
(ガイアシンフォニー サイトより)
僕が見たのは、第一番と第二番で、第一番ではジャックマイヨール、第二番ではダライ・ラマが登場しました。
ジャックマイヨールは、49歳の時に素潜りで人類史上初めて100mを達成したダイバーで、映画グランブルーのモデルになった人です。
映画に登場するジャックは、瞑想やヨガを実践し、美しい海で毎日フリーダイビングをして
自然やイルカとの共生を訴えます。
自然と調和した理想的な生活を送っているようにも見えますが、見ていて少し違和感を感じ、もったいなーと思いました。
というのはジャックが自然から得た知恵を人間の世界に還元出来ていない、世界と繋がりを持てていないと思ったからです。
自然と調和して生きるのは素晴らしいことですが、人の生きる世界と接点を持てなければどんどん孤独になって行きます。
晩年に、ジャックが自死したという話を聞いて、残念だけどそうなってしまうだろうなと思いました。
 第二番では14世ダライ・ラマ法王が登場しました。
ダライ・ラマは言います。
「人間の究極の本性は慈悲と利他の心である」と。
中国の弾圧により亡命を余儀なくされ、沢山のチベット民族の苦しみを背負いながら、それでも明るくポジティブに慈悲が大事だという姿には、ただただ畏敬の念しかありません。
ダライ・ラマも、自然の摂理、真理を知る人だと思います。
ダライ・ラマは真理を理解すればするほど、慈悲の心を育てることが大切だと言っているように僕には聞こえました。
僕の理解する慈悲とは、自分自身も含めた人間の無知や愚かさへの理解、優しさです。
その意識を持つことが、真理を探究することへの孤独から救い、世界との繋がりを保ちながら世界に貢献することになる。
仏教のこの慈悲の思想を持っていれば、天才や探究者達が自分は理解されないという孤独に苦しみ、それゆえに自死を選ぶということを防げるのではないかと思うのです。
僕自身も結構探究系のマニアックな人間で、ほっておくと皆理解してくれないと、一人でスネてしまいがちです(笑)
だからこの仏教の慈悲の思想は僕にとってすごく助けになるし、同じように悩んでいる人の何か参考になればなーと思います。

#ダライ・ラマ #地球交響曲 #ジャックマイヨール #アレクサンダーテクニーク教師


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?