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空気線図の見かた(1)

空気線図とは

空気の状態を表す指標として、相対温度・絶対湿度、湿度、圧力など様々なものがあります。そして、熱を加えれば温度や圧力が上昇する、温度を下げると相対湿度が上がるなど、それぞれの指標には関係性があります。

例えば、相対湿度を計算するためには、空気の温度から飽和水蒸気圧を、絶対湿度から水蒸気圧を求め、飽和水蒸気圧と水蒸気圧から相対湿度を計算するなど、いくつかの計算(換算)式を通して求めることができます。

空調設備の設計などの実務でこれらの換算式をいちいち計算していたら大変だということで、これらの関係式を図で示したものを線図と呼び、空気の状態を線図で表したものを空気線図と呼びます。

空気の状態については圧力などを含むものなど、様々な種類が存在しますが、建築の実務では、温度と湿度の関係を表した線図「湿り空気線図」が良く使われますので、「湿り空気線図」について説明したいと思います。

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