見出し画像

noteはじめました

数年前のお正月、ギャグ漫画の風雲児たちがドラマ化され、大ファンの私は嬉しすぎて職場の人たちにお知らせしまくったことがあった。

風雲児たちは幕末を描くために関ヶ原の戦いから始めた、ギャグ漫画でありながら壮大な歴史漫画というすごい作品である。現在は幕末編を連載中で何十年も続く名作なんである。この作品で私は江戸時代中ごろの解体新書ができるまでに大層ハマってしまったし、これで大学でも歴史がしたい!江戸時代をしよう!と決めてしまった。

その風雲児たちが、なんとドラマ化。三谷脚本で解体新書編。全人類と握手してお礼を言いたかった。ありがとうありがとう。素晴らしいキャストでやってくれるなんて夢みたい。


そんな浮かれた私が職場でも見てねと宣伝したのは当たり前の結果だが、その時先輩に、解体新書って何と言われたのだ…私は思わず、

載ってる!教科書に載ってるから!!!

と叫んでしまった。歴史好きの敗北である。風雲児たちの素晴らしさ、NHKでその話がドラマ化されるという奇跡、江戸時代に起こった庶民主体の文化がなんて素敵なことか、それらをお伝えする前に解体新書から通じないとは、出鼻を挫かれた私は無力感でいっぱいだった。

しかし私だって数学を愛する人に公式の美しさを説かれたとして、教科書に載ってたから知ってるでしょなんて言われたら生温い笑みを浮かべるしかないであろう。

悪いのは解体新書についてわかりやすくプレゼンできない私の知識であり、くじけず魅力的に話すセールストークの技術のなさである。先輩が聞きたいかは別として。しかし職場では私の好きな歴史も寺も絵画の話も全然誰にも通じないため話すこともない。この社会人生活が私の語彙力から歴史要素を奪っていたのだ。学ぶこと話すことをやめると人はすぐにわすれてしまうのだな。


そこから大学時代に研究?した平賀源内への愛を思い出した私は、ふとまた色々調べたいなと思うようになった。平賀源内が残した書物には色んな人の名前が載っているものがあって、大学時代の私はこの人たちのことを全て知りたいと思っていた。その関係で、ものすごい数の人名が記録されている日記を書いた人として大坂の木村蒹葭堂を知った。

風雲児たち、とても素晴らしいのだが大坂のことはあまり載っていないので、私の愛する解体新書翻訳メンバーとがっつり親交のあった木村蒹葭堂のことはこの時知った。しかし源内の名前を探して読んだ蒹葭堂日記は没後から始まるため載っていなかったのでそこで忘れてしまっていたのだ。そうだ木村蒹葭堂について調べよう、と考えた。

思考をまとめるため、私は友達に会うたび江戸時代が好きこの人が好きなぜ気になるかという話をしたのだが、まとまりもなく同じところをうろうろしている気がする。

やはり文章にすることで新しい考えに到達するのではと思い、ここにnoteを開設した。約半年前のことである。

私の悪い癖として始めたいやりたいとは思うものの全然書けない。完璧主義が邪魔をし、あーだこーだダメだしまくり、やる前にブームが終わっていることもしばしばである。

しかし調べることは続けていけてるので、とにかく今の考えを述べたい。完璧じゃなくて当たりまえだ、素人なのだから。読んだ本、見た展覧会などの備忘録として活用していきたい。

というわけで、noteはじめました。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?