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ふじ

今年はお天気がよかったりわるかったり、暖かいかと思えばいきなり寒くなったりでお花の見頃も謎な春だった。
そのせいかと言われれば違う気もするが、例年通り今年もふじをみのがした。私がはっと見に行こうと思うふじは熊野街道信達宿にある梶本家の野田藤なのだがいつもふじまつりが終わると切られてしまう。

今年のふじまつりは期間延長していたが、わたしがはっと思い出したのは4月24日の風呂上がり、無常にも最終日の夜のことだった。今年もありがとうございましたのお知らせを見て、ああやってしまったと思った。
ふじについて記憶を無くす呪いをかけられたかのようなタイミングでいつも気がついてしまう。
幼稚園の時はふじ組だったのにそれすらも忘れているし。(多分何も関係ない)

ふじ…なんとなく今年は会いたかった…野田藤の見れる場所は他になかっただろうか。
するとどこぞの公園でみれるらしい。

よし行こう。

数日後のお天気のいい日に大阪市内へ出かけた。
すると、野田藤の大藤棚がメインの公園のちょうど藤棚と思われるところには花がない。青々とした葉だけが茂っている。これはなんだ。やはりここも手入れで切られてしまったのだろうか。入り口の端の方から藤棚を辿っていると、ちょっと反対側の終わりの一角だけふじの花が残っていた。よく見るとその手前も白いふじがさがっている。

わー会いたかったよふじ
ちいさな花が連なっていてとても可愛い

写真を何枚か撮らせてもらってふと周りを見ると野田藤の保存会の方と思われる方々が休憩されており、あちこちに蔓が入った私の目線くらいの高さのワゴンが置いてあった。
今まさに手入れの真っ最中、一息入れようか〜というタイミングだったのか、まだ綺麗に咲いてるから置いとこうか、だったのかはわからないが、ギリギリのタイミングだったようだ。
しゃあねえなあ、と見せてもらえたようでとても嬉しかった。朝から来てよかった〜。昼だったらなかったかもしれない。

来年は4月あたまには藤の花見計画を立てたいものだ。

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