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変わらないお好み焼きの味

みなさま、こんにちは。
物事を「引用・気づき・行動」にてアウトプットするアウトプットリーダーきらけんです。
私は会社員(IT営業マン)として働きながら、日々、学びに時間を費やしています。
本日の学びは、『変わらないお好み焼きの味』です。

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「いま片付けますから、少々お待ちください」

私は数年ぶりにその場所にいた。
大阪のアメリカ村の外れにあるその店からは、昔と変わらないソースの焼ける匂いがしていた。

店に入ると、テーブル席1つと鉄板を前にしたカウンター席が広がる。決して広くはない店内のカウンターに腰掛ける。おもむろにメニューを眺めながらも、やはり豚玉を選んでしまう。
生ビールで喉を潤しながら、変わらない壁を見る。歌手、プロ野球選手、司会者、数々のサイン色紙が並ぶ。この人たちはまたお店に来ているのだろうか。

新型コロナウイルスの流行により大阪市でも、時短営業、短縮営業が推奨されてきた。昨年、お店に行こうとすると休業状態だったのだ。もう、あの味を味わうことはできないのだろうかと落胆した。

しかし、今日、豚玉に再会したのだ。
きれいな丸い形に、じゅわーという鉄板の焼ける音、ソースが焦げる香ばしい匂い、コテをいれるとサクサクと切れていく。期待に喉が鳴る。
熱々の豚玉を頬張る。
「あつっ、うまっ」
熱さの中から、生地の旨味、ソースの香ばしさが浮かび上がる。他のお好み焼きとは違う。軽いんだけど味に深みがあるのだ。
熱いが、旨味がどんどん伝わってくる。ビールで流し込まれるのが惜しいほどだ。

気づくと同じく豚玉を食べていた妻の方が先に食べ終わっていた。妻もこの味が大好きなのだ。それこそ10年近く前は、毎週のようにこのあたり界隈を妻と訪れていたので、頻繁にお好み焼きも食べていたのだ。

店の名は「くいしんぼ」
まさに食べることが大好きな我々にぴったりの店だ。
旨さと懐かしさがこみ上げながら、また来ることを誓った食いしん坊であった。

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本日の学びは、『変わらないお好み焼きの味』でした。

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