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自然の生態系を作る食べられる庭に

シャンティクティの畝のない自然農の圃場を草生栽培 炭素循環農法の圃場 エディブルガーデン(食べられる庭)に移行しています。
自然農も草生栽培も炭素循環農法も全ての自然農法も森や自然の生態系と同じです。
自然遷移の草原と森のエッジ部分が一年草の野菜作りには一番いいのです。
果樹と野菜の組み合わせのエディブルガーデンが多様性に富んだ持続可能な調和した姿です。

自然農より草との付き合い方がうまくいくと思います。
そしてある程度分別されているので地元の人の評価はいいと思います。これとても大事です。

モデルは梓川の中川原さんの圃場です。草を生やすところ作物を作るところを1メートルごとに分けて使っています。

これがシャンティクティのピースガーデンです。これからの豊かな実りを夢見つつ畝作りをしています。
草地1メートル 畝1メートル 溝10センチ 草地を通路にしています。
圃場が整然としていて美しいのが特徴です。
草地1メートルだと草刈りがとても楽にできます。
このこともとても重要です。
川口さんの田んぼでの草刈りの考えと一緒です。
刈りすぎて虫の棲家を奪わないことも大事です。
矢野さんの風の草刈りがいいですね。

畝のない自然農の畑 嫌われ者の草を太陽エネルギーを蓄えた資源と見ると有難い存在です。

草刈りをして1メートル幅の畝を作ります。

三本鍬が負担がなく使いやすい。溝を掘って畝を作ります。溝は畝の空気と気の流れをよくして圃場の団粒化が進みます。

溝に刈った草を集めておくと保水して小動物の住処となります。

そこにキノコの菌床菌を撒き軽く耕します。

畝を作り菌床菌を撒きました。菌床菌を撒かなくても自然界には土壌菌があるので大丈夫ですがスターターとしての役割をキノコの廃菌床がします。

森の生態系と同じ仕組みを畑にも作ります。

これが菌床菌です。
森の落ち葉の下には土壌菌の菌床菌 カビやキノコの菌糸があって落ち葉や枝を分解します。
微生物や小動物はそれを餌にして腐食を作り出します。
腐食はマイナスの電気を帯びて土のプラスの栄養素がくっついていきます。団粒化が進み空気層が生まれます。
これが自然界の行う耕すという行為です。
自然は調和する方向に向かいます。
それを真似たのが鍬で耕すトラクターで耕すだったのです。ただ耕すと生態系のバランスを崩しせっかくできた団粒構造を崩して微生物小動物の棲家を奪ってしまいます。
草が生えていれば根穴構造が生まれ土はフカフカになります。ここで畝が作ってあると空気や気の流れが良くなり自然界よりダイナミックに団粒化が進みます。

そこに刈り倒した草をかけます。
中川原さんは草をかけずに裸地で野菜を栽培しています。これも草と付き合う一つの方法です。

玉ねぎが良くできていました。自然農ではここまでの玉ねぎはなかなかできません。

ジャガイモ畑では草をかけていました。
普通の圃場は管理した牛舎で飼う方法に似ています。牛舎で飼うよりも放牧して飼う方が牛にストレスなく生命力が蘇ってきて手もかかりません。
畑も一緒です。
効率がいいのでなく所作振る舞いに無駄のない姿が美しい それは人知を超えた自然の姿です。

草が雑草を抑え栄養分になります。

溝には数週間前に種採りしたクリムゾンクローバーを撒きました。

畝の完成です。朝ごはん前にひと畝ずつやると負担がなく楽しくできます。
ここに草をどかして種をまいたり 株を移植します。

玉レタスが結実しています。土が豊かな証拠です。

こんな草生栽培になります。野菜の畝は除草しておられます。
これは梓川中川原さんの圃場です

草の生えているところが通路 畝の隣の草を刈って野菜の栄養分になります。

刈った草は畝の溝に集めておくと保水して分解され野菜の飼料になります。
種まき土 ポットの土はこの溝の土を使います。
また草生部分が1メートルあると草刈りもやりやすいです。自然農だと野菜の間を鋸がまで刈って野菜も刈ってしまうことが多いですが大きく分別されていると
とても圃場が綺麗で所作振る舞いに無駄がありません。

こんな石だらけの圃場でも野菜は良くできると中川原さんは言っておられました。石を敵と思わなくなったら野菜がよくできるようにもなったとおっしゃってました
石は畑の敵ではなく多様性の宝庫です。

永年草の牧草を撒いておくと一年草の草を抑え草刈りが楽になります。中川原さんは管理機やトラクター 動力の草刈り機は使ってなく 草刈りは長鎌です
草刈りは長かまでやるとストレスなく草刈りができます。
2018年現代農業7月号に長鎌の草刈りが載っています。右が中川原さんです。

草刈りの動画
https://note.mu/kenjiusui/n/nd1bef833185e

おおがま 注文先
長野県信濃町 (株)油屋
小林与一商店
026-255-2001

中川原さんの草生栽培は三圃式農業を畝の利用で実現した感じですね

三圃式農業
さんぽしきのうぎょう
three-field system

中世ヨーロッパで広く行われた農業形態。畑作を主とするヨーロッパでは,連作による地力の消耗を防ぐために耕地を3つに区分し,1つを休閑とする輪作が行われた。耕地は夏作物 (大麦,からす麦,じゃがいも,豆類など) と冬作物 (小麦,ライ麦など) の作付けにあて,休閑地に家畜 (牛,馬,羊,豚など) を放牧,その糞尿により地力の回復をはかった。農耕と牧畜を結びつけた典型的なヨーロッパ農業の基礎となったが,人口が増加してくると休閑地の縮小や廃止の必要が生じ,やがて休閑地にクローバーや根菜類が作付けされる改良三圃式が生れ,休閑地を設けずに輪作を工夫する,より集約的な農業へと発展した。

中川原さんの圃場動画
https://www.facebook.com/100001859068579/posts/2029111540494128/

中川原さんの圃場紹介
https://www.facebook.com/100001859068579/posts/2028972990507983/

炭素循環農法
http://www.ultraman.gr.jp/perma/tansojyunkanrink.htm

川口さんの自然農

パーマカルチャーエディブルガーデン

レイズドベットのズキーニ 一番早く実りました。

とても綺麗なガーデンです。
投下エネルギーに対して生産エネルギーが高い圃場です。

多様性のロックスパイラルガーデンと池 マコモを植えました。

シャンティクティのマンダラガーデン

ピースガーデン動画

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