中川原さんの圃場 2013.6 安曇野パーマカルチャー塾 shanthi-usui 2017年7月28日 03:18 梓川の中川原さんの圃場見学のムービー中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。活き活きした緑豊かな畑。詳しくはhttp://www.ultraman.gr.jp/perma/20136pc.htm 中川原さんここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。「根を育てるのです」。 ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。良い土の香りがした。 「ペット栽培」プチトマト編秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。トマトと人間は好む温度が似ているらしい。 一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。その後も芽かきも誘引もしない。それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。 草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。いいですね~。 たまねぎ畑で生命力の強さを実感。石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。人も植物も一緒だ。 次にキュウリの実験畑へ。土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。 一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。 担当の石綿薫さんにご説明頂く。こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。 こちらのキャベツのC/N比は20。一般的なキャベツの1.5~2倍。その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。C/N比http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94 アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。たくさん沢山のモンシロチョウ。確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。 モンシロチョウと夜盗蛾の関係夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。全てのものには役割があり、連動している。本当に凄い凄い凄い。 この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。 仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU 今回は自然農法国際研究開発センターに見学に行くため、セブンイレブン松本インター店に集合。10期生のYukaちゃん、ともくんのカップルも合流し、一路自然農法センターへ。中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。活き活きした緑豊かな畑。 中川原さんここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。「根を育てるのです」。 ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。良い土の香りがした。 「ペット栽培」プチトマト編秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。トマトと人間は好む温度が似ているらしい。 一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。その後も芽かきも誘引もしない。それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。 草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。いいですね~。 たまねぎ畑で生命力の強さを実感。石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。人も植物も一緒だ。 次にキュウリの実験畑へ。土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。 一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。 担当の石綿薫さんにご説明頂く。こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。 こちらのキャベツのC/N比は20。一般的なキャベツの1.5~2倍。その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。C/N比http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94 アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。たくさん沢山のモンシロチョウ。確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。 モンシロチョウと夜盗蛾の関係夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。全てのものには役割があり、連動している。本当に凄い凄い凄い。 この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。 仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU 今回は自然農法国際研究開発センターに見学に行くため、セブンイレブン松本インター店に集合。10期生のYukaちゃん、ともくんのカップルも合流し、一路自然農法センターへ。中川原敏雄さんに育種圃場を案内して頂く。車で10分、リンゴ畑に囲まれた二反歩ほどの圃場に到着。ここは10年程牧草を育てていた場所で、2年前から育種場として使用しているとのこと。活き活きした緑豊かな畑。 中川原さんここの種の育成は通常の野菜作りとは違い、見た目より生命力のある自立できる種の育成を目的としている。「根を育てるのです」。 ハウス育苗はせず、「日溜まり育苗」や、その発展系である「ペット栽培」した作物を定植している。きゅうりの根元を掘ってみると黒く団粒した土壌が現れる。良い土の香りがした。 「ペット栽培」プチトマト編秋にプチトマト一粒を丸まま育苗ポットに植え、ペットのように寝起き部屋を共にする。トマトと人間は好む温度が似ているらしい。 一粒から20株程発芽するが間引きはせず4月(早朝8℃以上)になったら定植。その後も芽かきも誘引もしない。それらは人間の都合、人が余計な手を加えなければ植物は自らの力で生き残り、次世代のために周辺環境も整えるとのこと。幼若期は犬猫のように寄り添って集団で育て、成長期に自然淘汰されていく中で、食味、大きさ強さなどを考慮し育種を進めている。F1の種でも3年~4年で一品種と生り得るとのこと。 草刈は全て仲川原さん考案の長柄の釜で行っている。マシンを使うと植物のストレスとなるだけでなく、容赦なく根こそぎ雑草を刈ってしまうため1年草の雑草が増えるなど環境変化が激しくなる。1週間~2週間に1度、朝夕の露のある時間に自分の体を使って草刈をするそう。いいですね~。 たまねぎ畑で生命力の強さを実感。石ころだらけの土壌にりっぱなたまねぎがゴロゴロ。「いかにやる気を起こさせるか」なんだそう。人も植物も一緒だ。 次にキュウリの実験畑へ。土壌診断士の加藤さんよりご説明頂く。市販の土、圃場の表層の土、圃場の下層の土の3種で育苗し定植、成長過程を比較している。苗の大きさは、市販、表層、下層の順、根の張り具合は全く逆で、定植後もこの状態が継続する場合が多いとのこと。やはり下層の土で育苗した苗の生命力が強いようだ。根と幹のバランスが悪いと病気になりやすく、成長不良、ストレスが多い場合早期に花がつく。きゅうりの年齢は葉の数に比例し1枚1歳、20枚から25枚が花の適齢期なんだとか。 一度自然農法センターに戻り、徒歩で別の圃場へ移動。訪れたキャベツ畑には、たくさん、タクサン、沢山のモンシロチョウが。。。 担当の石綿薫さんにご説明頂く。こちらの土壌は、定植1週間前に有機ボカシを定植後の根張り分だけ、表層5センチほど鋤き込むとのこと。有機ボカシは鶏糞2+畑の土1に糖蜜を加え発酵させたもの。 こちらのキャベツのC/N比は20。一般的なキャベツの1.5~2倍。その作物に適したC/N比の場合、腐らず干草になるそうだ。C/N比http://ja.wikipedia.org/wiki/C/N%E6%AF%94 アミノ酸が少なく葉中に余分なNがないため、虫はあまり美味しくないらしく食害が少ない。たくさん沢山のモンシロチョウ。確かに外葉は食べられているけれど、結球部はさほどでもない。石綿さん曰く「モンシロチョウはあまり怖くない」「嫌なのは夜盗虫」。モンシロチョウは外葉から食べてピークは5枚~6枚程度。結球部まで食害することは余りないが、夜盗虫のピークは12枚~13枚だそうだ。また、卵を産む数は、モンシロチョウ30位に対し、夜盗は200程。ただ、卵の数が少ない方が1固体としての生命力が強いので一長一短。 モンシロチョウと夜盗蛾の関係夜盗蛾は食害されていないきれいな葉を好んで卵を産むらしい。モンシロチョウが先に孵り葉を食害すると卵を産めない。結果モンシロチョウが夜盗虫の食害からキャベツを守る形となる。全てのものには役割があり、連動している。本当に凄い凄い凄い。 この畑は去年までキャベツ、ライ麦の順で連作していたそうですが、今年からキャベツ、スイートコーンに変更するとのこと。連作は微生物、虫、小動物の生活環境も調えるそうだ。 仲川原さん、石綿さんどうもありがとうございました。http://youtu.be/IkeVFQ6zaFU この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート