自然農法センターのはたはったん
Chie Mochizuki さんから残り苗を分けていただきました
ありがとうございます
自然農法センターの
はたはったん
育種目標
1.少肥でも肥沃な条件でも適応し、収量性が高く、高品質で、 良食味
2.草型は中間型~穂重型で、コシヒカリ並みの早晩性 (コシヒカリ(長野県松本市、標高650-700m)を対照) 上記の目標にかなう、自然交雑した自生株から穂が大きく、 草丈の高い系統を無肥料栽培条件で選抜しました。
コシヒカリ はたはったん
「はたはったん」の特徴
少肥で収量性が高い。コシヒカリに比べ出穂がやや遅い。稈がやや長く、籾数の 多い偏穂重型で、玄米はやや小粒です。食味が良く、甘味があり粘りが少ない すっきりした味わいです。 コシヒカリの早晩性が「早の晩」~「中の中」に分類される地域に適した品種です。 コシヒカリが栽培できない寒冷地や、暖地の普通期栽培には適していません。
育成地での特徴(コシヒカリとの比較)
・早晩生:中の晩(出穂期が3~4日遅い) ・草型:偏穂重型(分げつは80~90%、 1穂籾数は120~130%) ・品質:コシヒカリと同等の良食味(NIRSの評点で105%) ・耐倒伏性:高い
・千粒重:やや低い(96%)
「はたはったん」栽培のコツ
※予措 : 浸種12°C×6~8日,催芽30°Cがおすすめです。
目標:穂数をm²あたり300本程度、総籾数は3万粒程度とする。土づくりと基本技術 を励行し、雑草害が低減される栽培を目指す。やや小粒のため、総籾数を 適正にし、充分に登熟させる。
土づくり:秋に稲わらを還元し、非栽培期間は排水を徹底する。 田植え時期:地域慣行(平均気温13-15°C)より暖かい時期(18-20°C)とする。 栽植密度:圃場の肥沃度に応じて調整する。育成地(長野県松本市)では、坪当た
り60-80株、株あたりの苗本数は3-4本に調整。 施肥:圃場の肥沃度に応じ、基肥量を調整すること。田植え後の施用が望ましい。
入水前に施用する場合は、水稲初期生育を阻害しないよう留意すること。
https://www.infrc.or.jp/wxp/wp-content/uploads/2019/02/point_hatahattan.pdf
コシヒカリ 5/30に田植えをした苗 アオミドロが覆っています
農林48号 6月24日に植えたもの
正式名称を農林48号といいます。【農林8号と陸羽132号を交配】戦後まもない昭和24年に愛知県の農業試験機関で育成されたお米です。
開発当時は多収で食味がよいことから富山・栃木・山梨などで奨励品種に指定されていました。
しかし出穂期が遅くイモチ病に弱い事などから評判が落ち、その姿を消してしまいました。山梨でも昭和36年に奨励品種から除外されました。
しかし、武川村内では農家約120戸が協力して約50haの圃場(ほじょう=田)で栽培を続け毎年約300トンの収穫がありました。
技術進歩により栽培しやすくなったものの、乳白色の粒と未熟米,胴割れ米が多く検査評価は低く,また冷害に極端に弱い品種であることも
災いして、武川村内で縁故米として消費する程度で、一般に出回ることはほとんどありませんでした。
また,国の減反政策により,栽培面積も毎年減少していきました。
種もみ自体も少なく「幻の米」といわれていました。山梨県内でもこの農林48号を知っている米屋は,ほとんどありませんでした
しかし数年前から状況は一変して、縁故米として少量流通していた農林48号に
都内の高級寿司店が食味の良さと香ばしさに注目しました。
この高級寿司店がテレビ取材を受けて農林48号が都内でも知られるようになり徐々に市場評価が上がり始めました。
また,農家の方の弛まぬ努力,情熱により,品質も向上し,以前は,農林48号は検査を受けると二等米、三等米ばかりで,
一等米は無いとされていましたが、現在では一等米が70%を超えるようになりました。(当店契約栽培者の検査結果)
毎年、秋に武川村が主催する武川 米米まつりには、
都内から大勢の人々が農林48号を買い求めて、村内は大渋滞になります。
新潟魚沼産コシヒカリにも劣らない米、梅雨を過ぎても食味がほとんど落ちない米。おにぎりには,最高の米です。
まさに一級品の米です。現在この農林48号の栽培が確認されている場所は,武川村周辺のみです。真に幻のお米なのです。唯一無二の品種です。
当店の平成16年度産【農林48号】は、DIMEと横濱カレーミュージアムのコラボレーション『究極の満カレー』の食材に採用されました。
平成17年度産【農林48号】は,講談社発行の『日本一のおいしい米の秘密』に掲載され,様々な理化学分析,食味官能検査の結果,総合的に極めて高い評価を得ました。
平成19年度産【農林48号】は、第9回、全国米食味分析鑑定コンクールで、特別優秀賞を獲得しました。
平成20年3月 講談社発行『日本ブランド食材』に掲載されています。
平成20年8月 日東書院発行『男のカレー』に掲載されています。
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~mukawa48/003-2.html
はたはったん 6/25植えたもの
はたはったん品種名の由来
http://www.infrc.or.jp/wxp/wp-content/uploads/NFM/NFM_6915.pdf
白毛餅
信州・伊那谷にだけ伝えられてきたおいしい「白毛もち米」。モミに白い毛状の長い芒(ぼう)がついているのが特徴です。農家はこれでお餅をつくり、その味を子孫に伝え、種子を家宝として代々守ってきました。
しかし白毛もち米は、稲の背丈が約百三十センチと長いため風雨で倒れやすく、収量も一般米の約七~八割程度と少ないので、農家泣かせのもち米です。販売用として大量に作ることができず、その家々だけで食べられてきました。
その後、機械化と多収穫の波が押し寄せると、白毛もち米を栽培する農家は激減、品種絶滅の危機に立たされました。そこで立ち上がったのが、上伊那農民組合です。
私たちは九七年に白毛もち米の栽培を復活し、毎年、減農薬・減化学肥料で作り続けています。今年は、十四人の生産者が七ヘクタールの田んぼで五百俵を収穫。加工して「白毛餅」として販売すると「おいしいお餅」と大好評で、地元小学校の体験学習にも取り入れられました。(写真〈写真はありません〉)
白毛餅は、コクのあるうまみとよい香りが特徴。これは、このもち米が古代米だからだと言われています。私たちは、「先人たちが守り続けてきた味と種子を絶やしてはならない」という思いを胸に、白毛もち米の栽培にとりくんでいます。
http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/200403/03_furi.html
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