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接着剤にニカワを使う

にかわは動物の皮や骨等を原料とし、これを水と共に加熱して製造した有機たんぱく質で、科学的には原料中に含まれるコラーゲンをその母体としています。 接着を主とする工業上の用途において、ほかの物質に見られない数々の物質を持っています。

現在は牛の皮を原料としています。主としては乾燥皮(シェイビング)と生皮(ニベ)があり、国内の原料がほとんどですが、中国や韓国などより輸入もされております。

製造方法は原料を、石灰浸漬-洗浄-中和-抽出-漬澄-ろ過-濃縮-成型-乾燥-包装と工程をたどり、最後に検査-格付けのうえ出荷します。

にかわは天然自然のものなので生分解性があり、『環境にやさしい』無公害接着剤です。

 こんなところで役に立っています


にかわはその特徴である温度差によるゾル(液体)⇔ゲル(固体)の変化を利用して、紙や木等を瞬間的に接着します。古くからは墨、墨汁、漆器、仏具、家具等があげられ、現在では、マッチ、研磨布紙、バフ、貼箱、事務用品、上製本、紙管等に使用されております。

 にかわの語源

にかわは英語でグルー(glue)といい、ラテン語のgluere(互いに貼着する)を語源としています。日本では、皮を煮て作ったのでにかわという言葉が生まれたと言われております。 ゼラチンは英語でもgleatineでラテン語のgelare(物が固まる)からきています


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膠(にかわ)接着剤の使い方


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