見出し画像

安曇野パーマカルチャー塾建築実習

■建築実習
○全体
・かまどの前に集合。
・前回に引き続き、ミキさん、ヒデさんが来てくれる。最初に作業の全体的な説明。
・パーゴラをレシプロカル構造でつくる。

○班分け
・アーチをつくるチームと、木の皮を剥ぎ磨くチームの2チームに分かれて作業。アーチづくりチームの3人は立候補で、たいちょう、えっちゃん、みぽこ。残りは丸太チーム。

<丸太チーム>
○木の伐採のデモンストレーション
・木材は、シャンティクティの一角の木でつくる。何と、木も現地調達。

・既に2週間前に木を伐採し、丸太が所定の長さに切られている。伐採した場所は木がなくなり、光が入った切り株と広い空間となり、すっきりしている。
・木の伐採方法のデモンストレーションとして1本伐採してくれる。まず、木を倒したい方向にチェーンソーで受け口をつくる。倒したい方向へ受け口の方向を微調整する。受け口の少し上の反対側から切る。受け口の方向に木が倒れる。
・毎年、木の伐採中の死亡事故が全国で発生している。死亡事故は多い。ベテランの人でも、木が空洞、チェーンソーが跳ね返るなど思わぬ事故。木の伐採は、実はとても危険な作業。

○木の皮を剥ぐ

・斜面に伐採した木が置いてある。ノミのような形とピーラーのような形の道具を使い木の皮を剥く。ノミのような形の道具の方が木の皮を剥きやすい。2週間前に伐採した木の皮は剥ぎやすい。乾燥した木の皮は剥ぎにくい。皮を剥ぐと水っぽくつやつやした白肌が現れる。美しい。道具で少しずつ剥がし、皮を手でめくると、びろ~んと剥ける。そしてまた木に道具を当ててひたすら皮を剥がす。疲れてくる。作業したことが目に見える。気持ち良さがある。
・皮を剥いだ木は、木を磨く作業場に運ぶ。木は重い。紫色の約5㎝幅の平らで丈夫な紐で丸太の両端の2または3カ所をぐるぐる巻く。その紐をそれぞれ1人が持つ。4または6人で木を持ち上げ運ぶ。運ぶ時は腕を伸ばした方が楽とのこと。声をかけて同時に持ち上げ、動かす。足場は斜面のため気をつけて運ぶ。

○木のぬるぬるを取る

・皮を剥いだ木の表面は、触るとぬるぬるしている。このぬるぬるを取る。ぬるぬるが残っていると、そこにカビが生える。そのため、きれいに取る必要がある。
・丸太を台の上に乗せて作業する。みんなで力を合わせ、丸太を「せーのっ」と台の上に乗せる。金属たわしに水をつけ、丸太の表面を繊維方向にゴシゴシ擦る。擦るとぬるぬるが少しずつ取れていく。取れたかなと思って素手で触るとまだ残っている。ひたすら、金属たわしに水をつけて擦るを繰り返す。擦る範囲を変え、木を回転させてひたすら擦る。なかなか取れない。疲れる。皆の汗が吹き出す。ひたすら擦る。

・枝が木から数センチ飛び出しているところがある。この飛び出したところはぬるぬる取り作業の邪魔になり、不要でもある。飛び出した枝をノコギリで切る。
・皮がきちんと剥けていないところがある。その上からいくら擦っても、皮の下のぬるぬるを取らないといけない。特に枝の周りに皮がきちんと剥げていないところがある。「これできれいになった。」「うん?これ皮残っているんちゃう?」「もうええんちゃう?」「皮取らんとぬるぬる残っているし、皮取らんとあかんわ。」「皮取るわ。」小さ目の道具で細かく皮を取る。そしてまた、金属たわしで擦る。「取れたかな。」「まだ少しぬるぬるしている。」一体、いつ終わるのか。
・丸太のぬるぬるが取れると、力を合わせて数十メートル先の置き場へ運ぶ。そして、次の丸太を「せーのっ」と台の上に乗せる。そして、金属たわしに水をつけ、ひたすら擦る。

○木はそれぞれ個性がある
・丸太はそれぞれ個性があり、異なる表情を見せる。

○休憩
・どのくらい時間が経っただろう。今何時だろう。時計を外しているので時間が分からない。
・皆疲れている。そうしていると、ともこさんが梅ジュースを持ってきてくれた。ちょっと休憩しましょう。梅ジュースが皆の体と心を潤す。切った桃も持ってきてくれる。ヒロさんが持ってきてくれた桃(と言っていたと思う)。みずみずしく自然の甘さ。みんなの顔がほころぶ。ありがとう水。ありがとう食べ物。続いてきゅうりも持ってきてくれる。きゅうり、味噌をつけて食べる。みずみずしい。きゅうり、味噌、最高。ありがとう、野菜をつくってくれる土、自然。
・そして、皆作業に戻る。「作業が終わらないと居残り」と言いながら作業をする。

○人それぞれの個性が出る
・わーわー話している人、黙々と着実に作業している人、気分転換に作業場所を変える人。それぞれの個性が出る。それぞれの個性を生かす。
・「ぬるぬるしたのが完全に取れていない気がする」「取れているのではないか?」「60点で良しとする」「あぁ、60点というのがあったね」。そんな会話があったり。この木、足みたい。かおちゃんが施術のように木に触れる。
・コマツがずっと皆と一緒に作業をしている。そう言えば、これまで子守などのためコマツが塾生と一緒にいたり話しているところをあまり見たことがない。コマツとも言葉を交わす。
・建築実習は、それぞれの個性を生かす、力を合わせて作業をする、こうしたパーマカルチャーの一面を作業を通して体験的に学ぶように設計されているように思える。手段を通して(本来の)目的を達成する。

<アーチづくりチーム>
○アーチづくり
・かまどの前にアーチをつくる。あらかじめ小さく造られた模型を元に、構造を理解してつくる。皆が飲み物などで休憩している時、真剣な表情で構造を見ているえっちゃん。
・アーチづくりチームは、ひとまず完成までこぎ着けた模様。すばらしい。

・アーチの前で、皆で写真を撮る。疲れたが、皆いい表情。
・電車組もいるため、急ぎで部屋に戻り、ふり返りの時間となる。

安曇野パーマカルチャー塾農業実習 kenji-iレポート

https://note.mu/kenjiusui/n/n336c34829358

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?