[アメリカ生活]この気楽さの正体はなんだろう?
こんにちは!ケンジです。先日お正月だったと思ったらもう1月も終わりですね。毎日大切に過ごさないと、何もしないうちにおじいちゃんになってしまいそうな勢いです。
さてさて、日本に住んでる友達や知り合いに「何年か前からアメリカに住んでるよ」という話をすると「へーアメリカ生活ってどんな感じ?」とよく質問されます。僕はそんな時「気楽で良いですよ〜」なんてことを言うのですが、そうすると大抵「へ〜」みたいな、肯定でも否定でもないリアクションが帰ってきてすぐに次の話題に移ってしまうので、そういえばなぜ僕がアメリカ生活を気楽と感じ、それを魅力的に思うのかを深く考える機会がありませんでした。そこでこの記事では、この点を少し掘り下げて自分の考えを書いてみようと思います。今後アメリカ生活に興味のある人がいたら、一つの意見として読んでみてもらえると嬉しいです。
さて、僕は40代半ばの日本人男性で、今でこそCaliforniaのシリコンバレーに家族と一緒に住んでいますが、元々は就職するまで海外旅行したこともなければ英会話も出来ない普通の日本人でした。「純ドメ日本人」と言うやつですね。今を遡ること20年以上前に国立大学の大学院修士課程を修了して日本の家電メーカにエンジニアとして就職しましたが、最初の海外出張(入社3年目でした)では周りの先輩方が流暢な英語で現地のエンジニアと会話している一方で、自分の英語はまともに通じず恥ずかしい思いをしたのを覚えています。その後も10年ほどその会社に勤めたのですが、会社の方針変更に伴い僕がいた部署が縮小された頃に、偶然あるアメリカ企業が自分に興味を持ってくれたので、その会社に転職することにしました。元々日本支社勤務だったのですが、本社に来て欲しいというマネジャーからのリクエストがあり、転職後数年でアメリカに家族と一緒に引っ越しました。
さて、そんな感じでどちらかというと流されるままにアメリカに辿り着いたというのが実態に近い感じで、実際そこまでアメリカに住んでみたいという思いは、正直僕自身はそれほど強く持っていませんでした。ただ、僕もエンジニアですから、シリコンバレーという優秀なエンジニアが集まる場所で働いて世界一の製品を手掛けてみたいという夢は若い頃から漠然と持ってはいたと思います。
そういうふうに割とニュートラルな立ち位置のまま「さてアメリカってどんなところか見てみよう」という感じで、普段の生活の中で身の回りを観察してみると、これが意外と、サッパリしていて心地よかったりするんですよね。例えば会社との関係も、あくまで個人と会社との契約に基づく関係で、一定の責任を果たしていれば給与がもらえるし、成果を出せばボーナスももらえる。一方で自分でお金を払って上司と晩ご飯とか行ったりしなくていいですからね。
また、普通に外出して周りの人を観察していても、肌の色も違うし服装も様々、テスラやポルシェのような高級外車に乗る人もいればボロボロの車に何も気にせず乗り続けている人もいて、みんな人目を気にせずに好きなように好きなことをしているんですよね。そういうのも凄くほっとしたかなと思います。日本だと「この状況ではこれが正解」というのを集団でなんとなく共有していて、そこから外れることはやりにくい空気がないですか?例を挙げると、日本で外国からの旅行者と思しき人が冬なのに半袖で街を歩いていたり電車に乗っているのを見かけて、みんなで不思議そうな視線を送るような時とか。それは僕が思うに「日本では、冬は寒いのだから上着を着て外出するのが正解だから」ということだと思うんですよね。同じようなことは他にもあって、僕が日本の会社に勤務していた頃は、職場の先輩方から会社に来て行く服装から居酒屋やレストランでのメニュー選び、カラオケでの選曲までダメ出しされた記憶があります。そういう教育を経て日本のサラリーマンって、自分で思考したり個性を発揮したりする代わりに、「みんなが正解と考えそうなことを自分の意見と思い込む」訓練をされているような気がします。
そんなことを考えて、初めて僕は、日本の集団に属するときに感じた窮屈さというのは、その見えないルールを理解するために自分が払う辛抱やコストだったのかなと思うようになりました。そして、自分が外資系の会社に転職したのも結局、そのコストを払ってまで日本や日本の会社に帰属し続けることにメリットを感じられなくなったからかなと思います。
既に日本の人口は2004年にピーク(12,784万人)を過ぎ、今後人口が減少すると共に急速に高齢化することが確実です。若い人でこれから世の中に出ていろんなチャレンジをしてみたいという人は、アメリカを目指すというのも一つの良い選択肢ではないかと思います。先進国には珍しく今後も人口増加が見込め、給与も年々増加しており、また西海岸の州はアジアに近くて日本の食材も豊富です。ということで僕もまだ当分アメリカに住もうと思っています。ということで、海外生活に興味のある人に少しでも参考になれば幸いです。ではでは!
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