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気づきとプッシュ

ふっと何かアイデアが浮かんだり、雑踏の中で名前呼ばれたり、電車の中で他の人が自分の興味あることを話すと、それだけをピックアップできたりしますよね。

カクテル効果と言われてるもの。

これ、いきなり情報などが来た時に人間だとキャッチできるので、
人間ってすごいなぁ、とよく思っていた。なぜ準備もなしに反応できるのか?

同じことをコンピューターシステムの開発現場でよくエンドユーザーから問われることがあって、例えば、グループウェアで、AさんがBさんに情報を伝えたい時に、「プッシュ」で、つまり、能動的にBさんの画面にリアルタイムで出して欲しい、ってよく要望されます。
(最近はwebシステムでも実装されているので技術的にだいぶ敷居がさがってきましたが)

これ、理屈は「プッシュ(push)」に見えるんだけど、ほんとは「プル(pull)」です。

ほんとに「プッシュ」ってできないです。

たとえば、TVでリモコンでONにできたりするけど(pushに見えるけど)、主電源は予めONになってて、待ち受けている状態。言ってみれば、無限に空回しで待ち受けてる。

まぁ、そもそもPCのOSがその状態。人間の入力を無限に待ち続けている。
(そういうふうにプログラムを作る。無限ループするルーチン)

じゃ、なんで人間はそれができるの?っていつも思っていたのだけど、
いろいろ調べると、潜在意識が待受プロセスを無限に回しているっぽい。
つまり潜在意識が「pull」してるんだね。携帯の待受アンテナもそうか。

潜在意識にいくつもキーワードを埋め込んでおくと、顕在意識が忘れていても
ずっとキャッチするプロセスが回っている状態だから大丈夫という。

つまり「気づいた」ってのは、ずっと前に気になっていたことが無限にキャッチプロセスを回していたものに引っかかったときに、忘れていたことが意識上に登って「気づく」ということらしい。
(全く新しいコトにどうやって反応しているのかは知らない。解明されてるのかな?)

で、このある任意の特定の処理をバックエンドプロセスとして走らせることができる、アイデアプロセッサ(?)があって、TInderBoxという製品(ソフトウェア)です。

イベントドリブンではない、pullプロセスが仕込めるので、ユーザーに「気づき」を与えることができます。
(他に類似ソフトを見たことがないなぁ。あったら教えて欲しい。)

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