事務所引っ越しました。
2020年、様々なことが変化した。
体のことはもちろん、それに合わせてコロナという影は我々の生活に大きな変化をもたらしてしまった。
もともと子供が生まれてすぐ感染症にかかってしまったこともあり、我が家ではどうしてもウイルスや感染症に対して警戒してしまう傾向がある。
2020年2月ごろに武漢でウイルスがというニュースが現れ始めたタイミングで早々に、桜川にあった事務所に通うことは止めて、在宅&近所のカフェなどで仕事を行うスタイルに切り替えた。
家で家族との時間をとりながら合間に仕事を集中して行う。基本的には打ち合わせもオンライン、ありがたいかな全然成立している。以前の事務所で仕事をしていた時と比べて仕事時間は格段に減ったのだけれど、こちらも変わらないクオリティで仕事ができている。
成立しているのだが、何故だかどうしても気分が乗らない。制作の仕事も充実しているし成果もちゃんとあげれている、だがしかし、どうもヘンだ。
結果的には、生活と仕事が混同しすぎてしまった。
これはコロナ禍において思い当たる人は多いと思う。
家族との時間も取れるし、仕事もできる。
悪いことがないはずなのだが、やはりこの仕事を初めて17年余り、ずっと仕事とプライベートの環境を分けられてきたものを急に一緒にするというのは無理があったようだ。
それほど“環境”というものと“気持ちの切り替え”が大切なものというのが実感できた。
思い返せば、手術での入院の時もそうだった。
術後は基本的に体の自由がきかない。様々な管をつけ寝返りもできず、ずっと天井を見つめているだけ。食事はもちろん水分摂取もできず、トイレもできない。これが数日続く。
水を飲めるだけで気分転換になる。
トイレに行くだけで気分転換になる。
歩くだけで気分転換になる。
食事ができると気分転換になる。
こうやって、なにも動けない地獄から、“習慣”という充足感を得て人間性を感じるようになる。“気持ちの切り替え”は精神的に必要なのだ。
話が飛んでしまったけど、これはやはりよくないなということで、家の近くに部屋をかりて作業場にすることにした。家賃ももったいなかったので、思い切って変えてよかったなと思う。コンパクトにはなったがアトリエ的な感覚で使えて悪くない。
前の事務所も最低でも5年以上はいるだろうなと思っていたのだが、結局2年ほどしかいなかった。(あんなに頑張って床とか貼ったのに。。。)それほどこの数ヶ月で様々な状況が変わってしまった。
この世の中リスクだらけで、リスクばかり気にしているとなにも動けないけれど、フットワークだけは軽くしておいた方がいい。
ということで、とりあえずこの場所をベースに制作を行おうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。住所などは下記からご確認ください。
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