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【都庁】東京都1類b専門試験《憲法》の対策・論点予想

まずは傾向分析から入り、具体的な勉強方法、重要論点の抽出(有料)まで徹底的に東京都1類b専門試験における憲法の攻略方法を記載します。

憲法の過去の出題傾向

憲法は初期の初期から出題されており、傾向分析が比較的容易です。

憲法の過去問

2013年~2022年の10年の出題内容は以下の通りです。

驚くべきことに、ここ10年のうち6年は過去問で出題された内容となっています。
2021年、2022年と初出題が続いておりますので、2023年以降は既出問題が出る可能性が非常に高く、比較的ねらい目な科目だと思われます。

2012年以前の問題を確認したい場合は以下のファイルをダウンロードしてください。

分野別の出題傾向について

分野別出題傾向の図

見づらいので、過去問のエクセルにもこの表を載せました。
なお、分類については芦部先生の『憲法 第6版』を参考にさせていただきました。
注目すべきは出題傾向にかなり偏りがあるということです。

結論から言えば、以下は出題可能性がかなり低いのでよほどの事情がなければ無視して大丈夫です。

  • 総論:憲法の意味・分類・特質、憲法史、国民主権、平和主義

  • 内心の自由:思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由

  • 人身の自由:基本原則、被疑者の権利、被告人の権利

  • 国家請求権と参政権:国家請求権、参政権

  • 内閣:行政権、内閣の組織と機能、議院内閣制

  • 憲法の保障:違憲審査制、憲法改正の手続きと限界

確かに直近でR3に憲法改正が出ていますが、いわゆる捨て問に分類されると個人的には思います。
都庁は時事的なものに敏感な傾向があるので、昨今の改憲議論の盛り上がりから若干予想はできた範囲ではあるものの、傾向分析からすると重要度は低いと言ってよいと思います。

より細かい分析については、下にある有料記事にありますので、ぜひ参考にしてください。


憲法の効率的な学習方法

大事なことなので科目ごとに繰り返し述べますが、都庁の専門試験で最も大切なことは特定の科目に固執しないことです。
詳細は別記事で述べますが、1科目で確実に点を取ろうと思うと50論点以上覚えなければならず、3科目でトータル150論点以上覚えなくてはなりません。

一方、都庁の専門試験は、重要論点からの出題がほとんどなものの、1年に数科目程度重箱の隅をつつく問題が出題されます。
重要論点は各科目10~20程度なので、運悪く2科目重要論点を外す想定としても、5科目準備すれば十分で、その場合最大でも100論点程度で済みます。
それゆえに固執しないことが大事なのです。

具体的な勉強アクション

基本的には都庁の専門記述の勉強方法は、本番に見立てて800字程度で各論点を整理して、それを暗記するという作業になります。

論点整理については、予備校に通ったり、知人・先輩からもらったりした人については、いきなり暗記に入っても良いでしょう。
ただ、そもそもの理解が弱いと暗記の効率も下がるので、初学者の場合は入門書をざっと1周読むことをオススメします。(もちろん予備校に通っていれば不要です)
『憲法の要点』は人事委員会が自己啓発本として都庁職員にオススメしている本なので、こちらを読んでおけば間違いないです。
本格的に得点源にしたく、深い知識を得たい場合は芦部先生の『憲法』がオススメです。

論点を自力で整理していく場合には、以下のような参考書を使うと効率的です。
以下の参考書であれば、有料記事で紹介する最重要9論点と重要8論点は全て含まれています。
重要論点は独自で分析しても良いと思いますが、全ての論点を暗記することは非効率なので、必ず論点は絞りましょう。

ぶっちゃけ予備校は必要なのか


予備校

結論から言えば、都庁単体で見ると予備校に通うコスパは悪いです。
都庁の専門試験は、論点の抽出さえできてしまえば、あとは整理した論点の暗記で十分に合格点に達することが出来るからです。
つまり、授業の解説を丁寧に聞いて理解するというよりは、単純な暗記(≒自分の努力)のウェイトが大きい個人作業です。


もっとも、予備校は自習環境があったり、ともに目指す仲間がいたり、モチベーションの維持には強みがあります。(入都後のコミュニティ形成にもなります。)
また、そもそも高いお金を払ったんだからという心理的効果も働きます。
ですので、確実にメリットはあると思いますが、決してコスパは良くないということを頭に入れてから受講を考えたほうが良いでしょう。と

憲法の今年度出題論点予想

平成元年以降の「都庁の出題傾向と他の専門記述の出題傾向」から用意しておくべき論点を予想します。
具体的には、以下の計算式で点数化して点数が高いものを重要論点とします。

  • 都庁での出題実績:出題回数×1点を加点

  • 直近での都庁での出題:R4~R2は1.5点減点、R1・R30は1点減点

  • 特別区(H20以前)、裁判所一般職、国税専門官(H19以前)での出題実績:出題回数×0.5点を加点
    ※他公務員試験でも出題されている論点はテーマとして重要であると示唆されます。一方、ある程度の重みづけは必要と判断して0.5点としています。

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