シネマ小並館:ショートレビュー ブルース・ウィリス特集(コップアウト、セットアップ、隣のヒットマン)

なんとなく、以前観た映画のちょっとしたレビューを書いておく。とりあえずブルース・ウィリスがらみの三作品をば。
どうでもいいけど、ブルース・ウィリスのほうれい線って萌えるよね。

コップアウト~刑事(デカ)した奴ら~

停職を命じられた刑事が、娘の結婚式の費用を確保するため貴重な野球カードを売りに行ったら強盗に巻き込まれてしまい、そこから話は意外な方向に…という映画。

ブルース・ウィリス主演だが、むしろ印象に残るのは超絶バカの相棒だったりする。OPで相棒が尋問をするシーンがあるんだが、各種刑事映画や犯罪映画のセリフを使ってカッコつけながら言うだけで、しかもそのうちなぜかSFやらファンタジーやら別のジャンルの映画のセリフまで混ざってしまい、全く支離滅裂な尋問に…しかもさんざんわけのわからないことをまくし立てたあげく尋問相手に『おめーは話の通じねえ奴だな!』と!話の通じねえのはおめーだよwwwww
ちなみに相棒の尋問中のセリフに『イッピカイェー!』というどっかで聞いたセリフが出てくるが、主演のブルース・ウィリスのリアクションが『その映画は知らねえな』だったりw

相棒は確かにバカなんだが、どちらかというと愛すべきバカ。カミさんが不倫してるんじゃないかと疑って寝室にカメラ入りのぬいぐるみを置くがバレバレだったり、オマージュを『ホマージュ』と言ってみたり、捜査の都合で着てた携帯の電話の着ぐるみを着たまんま犯人を追っかけたり、といった具合。ちなみに吹き替え版では相棒の中の人が高木渉で、あるシーンで『○○じゃ~ん!』というセリフがwww まさかのビーストウォーズネタとは!

この映画、劇伴がシンセメインでなんか80年代的な軽いノリだなぁと思ったら、ビバリーヒルズ・コップの音楽の人だった。道理で。

セットアップ

仲のいいはずの三人が運搬中のダイヤモンドを強盗しようとするが、うち一人が裏切られる。命からがら逃げた男が裏切った仲間を追い…という映画。主演はヒップホップMCの50セントで、ブルース・ウィリスはギャングのボス役。

この映画、話の筋としてはかなりタランティーノ映画を意識してる感じがする。ダイヤモンド強盗が裏切りで云々というのはレザボア・ドッグスっぽい。あと登場人物に『ミア』という名前のやつもいたりする。
あと、主人公の友達のガンマニアのとこにギャングの男と一緒に行ったら、ギャングの男が銃をいじってて暴発して死んじゃうとか、そいつの死体を食肉業者んとこで処理してもらうとことか、なーんとなくそれっぽい。ちなみにその食肉業者が人の死体をやたら手際よく『さばく』とこはなかなかおかしいw
…いや、タランティーノっぽい要素はだいたいそのくらいなんだよな、実際は。話はわりとシリアスな調子で、淡々と続く。仲間が裏切った理由もなかなかツラいし、ラストも切なめ。

ちなみに劇中、アクションシーンで『細かくズームする』(しかもレンズでズームするんでなくデジカメのデジタルズームをかけたような)演出があって、監督はPV出身なんじゃないかと思ったが、そうでもないっぽい。

隣のヒットマン

夫婦仲の悪い歯科医の隣に殺し屋が引っ越してきたことで騒動が起き…という映画。ブルース・ウィリスはその『隣に越してくる殺し屋』の役。

昔観たことがあったんだけど、改めてdTVで観たら記憶とはけっこー違ってた。ラストをぜんぜん覚えてなかったことに多少衝撃。

異様なほど印象に残るのが、主人公の歯科医の助手をやってた女。仕事中に平気で汚い言葉をしかもフツーににこやかに話したり、実は主人公の歯科医のカミさんから依頼されて歯科医を殺そうとしてた女殺し屋(しかも殺しの経験なし)で、殺し屋『チューリップ』に会ったときに歓喜したり、中盤でいきなり全裸で出てきたり。

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