見出し画像

SES業界の内側から見た、驚きと気づき

【前置き】


私はIT業界に飛び込んでから約20年ほど経ちました。
そのIT業界人生の約8割がSESや派遣で客先常駐でした。
(開発~テストまでやったり、テストだけだったり色々です。)

そこで、SESでアサインされる側の心意気というか私が気をつけていることやメリット、デメリットをお伝えしたいと思います。

【SESとは】

まずSESとはなんぞや?ということですがWikiを見てくださいw
https://ja.wikipedia.org/wiki/システムエンジニアリングサービス契約

派遣と混同されますが、主な違いは指示系統です。
SESは客先の人間から直接作業指示されることは違法です。
(実際は・・・)
派遣は派遣先の人間から直接指示されることになります。
(だけど自社作業もやらされたりします・・・)

【アサイン前に自社内で確認すること】

期待値の確認

まずは営業または上長から、自分が何を期待されてその案件にアサインされるのかをよく確認してください。
これができていないとアサインされてから、何をすれば良いのかわからないってことがあります(前述の通り、指示は自社から出るのが正なので)

客先に提出している経歴書の確認

また、この際に経歴詐称(違法です)されてアサインさせられる場合もあります。例えば、プログラム経験がないのに、経験者としてアサインさせられる場合ですね。
実務経験がなく学生時代にプログラム経験がある場合でも実務経験として記載されていたらアウトだと思います。

【アサイン時に実施すること】

貸与品の確認と状態記録

貸与品(PCや入館証)を受領することもあると思います。
その際、きちんと管理簿を作成してください。
紛失や破損などしてしまうと、始末書ものになりますので。

オフィスルールの確認

こちらはアサイン時に説明してもらえることが大半だと思いますがもし説明がない場合はこちらから質問しちゃってください。

携わるシステムの確認

アサインされて最初にやることは状況把握です。
上記で上げたオフィスルールも大事ですが、自分が携わることになるシステムについての情報収集がもっとも大事になります。
まず、開発ドキュメントがあるのかないのか確認し、あれば見れるだけ見てください。もしドキュメントがない場合は、検証機や本番機で触れるところはガンガン触ってください。(本番環境での操作は要注意ですが)

【業務遂行中に気をつけること】

顧客との付き合い方

顧客との距離感を間違えないでください
あまり仲良くなりすぎて、自社の文句など言い過ぎると自社の評判を落とすことになり結果的に自分に不利益になります。まぁ会社の愚痴を言い合うのって楽しいのですがw
とはいえ、仲良くなっておけば仕事がやりやすくなるので損はないです。

【SESのメリット】

幅広い経験が積める(チャンスがある)

色々なサービスやシステムに携わる機会が多いです。
逆にいうと広く浅くになりがちなのですが、色々なことを知れるのは楽しいです。

他社の人間と交流ができる

サービスやシステムだけでなく、人との出会いも多いです。
中には気の合わない人もいますが、他社の人間と知り合えるのは自分の人生にとってプラスになると思います。

【SESのデメリット】

好きな仕事をずっと続けられない

メリットの逆になりますが、有期契約であるので1つのサービスやシステムにずっと携われないことが多いです。

自社の人間と疎遠になる

客先に常駐することが多いので、自社の人間よりも客先の人間と接することも多くなります。そうすると帰属意識はどんどん薄れていきます・・・。

上司が部下を将棋のコマのように扱うようになる。

こいつは空きアサインだからこの案件に入れちゃえ!ってな感じで人というかモノのように扱われてる気になります。

評価が難しい

客先にずっといるので上司(評価者)が現場での様子を確認できません。
そうすると評価基準は単純に単価(売上)になるので、機械的な評価になってしまいます。(これは人によってはメリットかもしれません)

【終わりに】

正直個人的にはSESはお腹いっぱいですが、SESにはSESのいいところがあるので、今の今までなくならずに続いているのだと思います。
顧客からする人員調整しやすい、SES企業からすると、客先に放り込むだけでお金を貰える(言い方w)というところでしょうか。

もし、SESは嫌だという場合は入社前にきちんと確認しましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。

駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?