貨物列車を見ると
貨物列車を見ると、
幼い頃をやけに思い出すのはなぜだろう。
幼い頃にどこかで見かけた光景を断片的に憶えているのだろうか。
耳をつんざくような、けたたましい警笛。
いや、あれは警笛ではなくて何かの合図だっけ。
よく知らないけれど、とにかく、どういうわけか心を捉えて離さない不思議な輸送機関。
たくさんのコンテナが並び、石油タンクが連結された、あきれるほど長い車輌たち。
重責や使命を担いつつ、
遠い旅路に着く、愛おしい金属の連なり。
なんて言っていいかわからないけれど、
とにかく、ありがとう。
運んでくれて、ありがとう。
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