FileMaker Cloud or FileMaker Server(自前)

FileMaker Cloud を利用ライセンス分だけ購入するか、 FileMaker ユーザライセンス(Serverライセンス付属)を購入してサーバは自分で用意するか。

このメリットデメリットを検討していきたいと思います。

■メリット

FileMaker Cloud
2020年5月にFileMaker19がリリースされて開始。
・(多分)直感的にクラウド化されたアプリが動かせる(はず)。
・サーバ管理や雑多な申込や契約管理が不要
・間違いなく動く(はず)

FileMaker Server(自前)
レンタルサーバを準備して自力で構築することを前提。
・安い
・サーバの空きスペースは他にも利用可能

■デメリット

FileMaker Cloud
・高い
・金額の割には低スペック

FileMaker Server(自前)
・動くかわからない。
・情報が少なく、トラブルがあっても対応が大変
・FileMakerとサーバの2重管理が生まれ、とにかく大変。


これぐらいだと当たり前のことしか挙げてないし、
まぁ正直「で、いくらなの?」というところが大事かと。

5ライセンスを想定して比較してみましょう
(価格は税抜きです)

■FileMaker Cloudの場合スクリーンショット 2020-06-11 9.08.29

ユーザ数が5ですから「Essentials」でいけそうですが、よく見ると共有App数上限が3しかありません。今まで何かしらの運用をしていて、Cloudへの切り替えであれば、まず3つというのは厳しいかと思います。

実質「Standard」の

4000円 x 5ユーザ=20,000円/月
20,000円 x 12ヶ月=240,000円/年

となります。
この時点で、『いや〜無しだわ〜』と思った方。私も思いました。

でもFileMakerさん、いつも裏から、忘れた頃に、オファーがあるんですよね。。。

スクリーンショット 2020-06-11 9.00.43

え!?4000円/月→2560円!(153,600円/年)
あ、アリかも?

他のアプリ、Microsoft365やAdobeやらと色々と払っている企業であれば「まぁ打倒かな?」と思えるぐらい利用しているケースも多いのではないでしょうか?

ここまで来ると『もう自分で立てるのなんて面倒くさいし、いいでしょ?』
と思われるでしょうが、少しでも安く済ませたい理由などがあるかもしれないし、そもそも「クラウドサービスがまだなかった」私の場合をまとめておきます。

■FileMaker Server(自前)の場合

スクリーンショット 2020-06-11 10.10.37

1.ライセンス料
1600円 x 5ユーザ=8,000円/月
8,000円 x 12ヶ月=96,000円/年

2.サーバ料金
3900円/月 x 12ヶ月=46800円/年
証明書 990円/年

合計 96,000円+46,800円+990円=143,790円


結論 「自前で苦労するメリットは少ない」

FileMaker Cloud (153,600円/年)

FileMaker Server自前(143,790円/年)

この価格差じゃわざわざ自前で立てる必要ないじゃん・・・
でも前者は割引が入り、後者は入ってません。
実際私のケースでも後者の割引きが入っているので、もう少し安く運用できています。
(そもそも3年契約で更新しちゃってたしね・・・)

とはいえ、価格のメリットが大分小さくなったことは確か。
後者を選ぶなら下記のような場合だけお勧めします。

・それなりの知識、経験がありサーバ構築が苦にならない

・サーバを他の用途にも利用する目的がある

・既にサーバ環境があり、追加のコストが発生しない


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