見出し画像

エースの代わりを務めるのは・・・その②

  昨日の投稿で述べた、「業績や給料が思うように上がらないことによる現地従業員のモラル低下によって不正やミスが増える」という話が、偶然にも今朝の日経産業新聞で報じられていました。(デロイトトーマツグループが実施した調査結果が引用されています)

  記事によると、日本企業のアジア子会社の46.6%が「過去3年間に不正が発覚した」と回答。不正は増加傾向にあるとのことです。不正の内容では「不正支出」「賄賂」「情報の不正利用」などが目立つらしく、記事は海外子会社におけるコーポレートガバナンス強化の必要性を唱えています。

画像1

  人材紹介会社である当社に寄せられる求人申込にもその傾向は現れており、比較的規模の大きな企業からは国際税務や国際法務のスペシャリストを求める求人が増加しているほか、中堅中小企業では経理部門に海外子会社管理の経験を持つ人材を採ろうとする動きが見られます。

  市場も事業も拡大一途にあった2010年代中盤から、低成長でいかに利益を上げるかというように課題が変化したこと、また日本人駐在員を減らしてコストダウンを図った後に、現地から遠く離れた日本本社側で海外拠点の管理や支援を行なう体制を強化しようとする企業が増えていることは間違いありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?