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「物語戦略」

内田和成 監修、岩井琢磨・牧口松二 著 「物語戦略」(日経BP社)

タイタニックは沈んでも、沈まなかったルイ・ヴィトンのトランク。
体脂肪計メーカー(タニタ)の社内にある、社員を太らせない社員食堂の前身は不採算事業だった会員制肥満対策施設。

同様のビジネスモデルをもつ同業者がいくつあっても、誰にも真似されないシンボリック・ストーリー(物語)は、その企業をオンリー・ワンにしてくれます。

ヴィトンやタニタ、VOLVOといった有名企業だけでなく、知る人ぞ知る中小企業にある“物語”にもスポットを当て、歴史を紐解いて探ればどの会社にも“物語”はある、という前提で、その“物語”をひとつの経営リソースとして戦略的に活用することの重要性や、自社の“物語”の探索方法を解り易く解説する良書です。

その会社(の製品・サービス)でなくてはならない理由。
(自分の職場が)この会社ででなくてはならない理由。
そこにはユーザーや従業員側の“物語”も必ずあります。

そんな“物語”に耳を傾け、「世の中に不可欠なサービス」と、従業員にとって「当社でなければ」と思える会社を創っていきたいと思います。

重要なのは“対話”。
顧客との対話、経営との対話、仲間との対話、社会や未来とも。

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