エンジニアリングマネージャーの私から見て、2023年はどのような年だったか
今年の10月からnoteに記事を出し始めまして、この記事で93記事、81日連続で投稿しています。習慣化が苦手な私ですが、我ながらよく頑張っていると思います。
元々は、私のチームメンバーが「Leaderとmanagerの意義について」を訪ねてきたのがきっかけだったのですが、それまでずっと考えていたエンジニアリングマネージャーとしての考えをまとめようと張り切ってかけたのは最初の20日くらいで、あとは毎日ネタ探しをする日々でした。それでも、日々私がマネージャーとして考えていることの一端は書き出せたのでは、と思っています。
2023年はIT界隈でどのような年だったか?
今日は大晦日なので普遍的な内容ではなく、2023年がIT企業でマネジメントする中でどのような年だったかを振り返ってみます。あくまで自分の周囲での観測になりますが、いくつかピックアップしました。
海外IT企業のレイオフからの波及が来ない
今年始めから春にかけて、海外IT企業のレイオフが起こり、半年後くらいに日本にも波及するのではと考えていたのですが、全くそのような傾向はなかったですね。一部企業が経営状態の悪化によりエンジニアを手放した、ということはありましたが、業界全体では引き続き人手不足で、転職意欲を公開すればすぐにスカウトが来る、という状況は変わらなかったように思います。
円安が一時的でなく、恒久的な対応に変化
2022年大きく円安になったものの、2023年初頭には少し落ち着きを見せていたので安心していたのですが、再度円安になり、さまざまな製品が値上げするなどビジネス影響が多くあった一年だったと思います。海外SaaSを使う企業は、想定以上のコスト増に苦しんだのではないでしょうか。
人材は足らないが、未経験IT転職は厳しい
以前は未経験でのIT企業転職も一定数受け入れがあったものの、最近は厳しくなったと聞きます。IT業界は相変わらず人手が足らないのですが、本当に欲しい人材はプロダクトをしっかり作れるエンジニアだけで、ただWebエンジニアになりたい人がエンジニア養成スクールを卒業したくらいでは一般の企業は採用しなくなったように思います。
Webエンジニアが稼げる、という話はあくまで適性があってスキルがある一部の人だけであり、このような人材は相変わらず引っ張りだこという状況は継続しています。
NoCodeよりも生成AI
2年くらいまでは、NoCode前夜のような雰囲気でWebエンジニアなしでサービスが作れますよ、という宣伝をよく見たのですが、2年ですっかりひっくり返されて、今は生成AIがその座を奪ったような状況です。NoCodeも生成AIも、やはり作り込んだサービスを非エンジニアが作るにはまだまだ足りないところが多いのですが、生成AIはWebエンジニアの生産性も上げられるのでこれからより浸透していく技術になると思います。
ベンチャー企業の淘汰が始まっている
おそらくはコロナ需要と、コロナ明け需要をどのようにうまく取り込めたか、によってベンチャー企業の勝ち負けが決まってきたように思います。大手企業はコロナ自粛期間は耐えて、コロナ明け需要を取りに行くだだけで復活できたのですが、体力の無いベンチャー企業はコロナ需要を取り込めないと終了、コロナ自粛中を耐えきったり、むしろ積極的にビジネス展開してもコロナ明けで需要が喪失して終了、という事例をよく見ます。
引きこもりやリモートワーク関連は世界が思ったよりもコロナ前に戻ろうとしていることで、競争力を維持するのが難しくなっています。Zoomは利用者が減っているのを感じますし、一方でUber Eatsはコロナ後もうまくやってるな、という印象があります。
100記事までは頑張ります
noteの記事を読んでいただいている皆様、いいねをつけていただけている皆様には本当に感謝しています。毎日アウトプットをする、という縛りの中でインプットをしながら続けられているのは、noteで公開して、少しでも読んでいる人がいる、というプレッシャーがあるからです。2024年は少しでも良い記事を、一旦は目標の100記事までは書き切ろうと思います。あと10記事も無いですがお付き合いください。引き続きよろしくお願いいたします。
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