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「Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)」

アメリカの開発スタジオが作った日本の時代劇オープンワールドアクションアドベンチャー。
この名作もようやくプレイした。サブスクのゲームカタログから。
プラチナトロフィー(26個目)獲得、壱岐島クリア、冥人奇譚気49、となかなかやり込んだ。

文永(十三世紀後半)、コトゥン・ハーン率いるモンゴル帝国(大元)の大軍勢が、日本侵攻の足掛かりとして対馬に上陸した。島を防衛する対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅したが――、境井 仁(さかい じん)という名の一人の武士が、かろうじて生き延びていた。
仁は、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意し、元軍に戦いを挑むのだった。

PlayStation

まず、景色が美しい。
紅葉、ススキ、桜、海など。そこに陽の光が当たっている時の美しさたるや。小鳥、シカ、キツネ、ツルなど動物も愛おしい。
そして愛馬で駆ける爽快感。行先を風で示す表現も良かった。
景色を見ながら移動するだけでも本当に楽しいゲーム。

時代観の演出が素晴らしい。
武士として1対1の勝負で行うボス戦、悲しい終わり方もする浮世草(サブストーリー)、収集要素になってる神社参拝、秘湯、和歌詠みなど。
琵琶法師が語る伝承は声と語り口調と墨絵の描写が最高にカッコ良くて痺れた。

※以下、ストーリーのネタバレを含みます。

蒙古による侵略から対馬の民を守るため、武士としての誇り「誉れ」を捨てて立ち向かう。その葛藤と決意が熱かった。ダークヒーロー。
誉れを何よりも重んじる親代わりの伯父と対立し、謀反人となって、稽古をつけてもらった思い出の場所で伯父と戦わざるを得なくなるラストは切なかった。
戦った後の選択は、「生かす」にして殺さずに立ち去った。
でも今思えば、仁の首を持たずに帰る伯父は武士として惨めに生きていくわけで、伯父の誉れを尊重して「殺す」を選んだほうが良かったのかもしれない。

愛馬が死ぬ場面は悲しかった。中盤だったしまさかの展開。
声をかけながら行動を共にしてたから、仁のために頑張って命を落としたのは泣けた。しばらく引きずった。
乳母の百合を看取る場面も切なかった。好きな登場人物。
昔の思い出を振り返りながら、せん妄状態で仁を仁の父と間違って話して、仁が合わせて父の振りをして受け答えするのが優しくて良かった。

冥人奇譚(マルチプレイ)は3日程遊んだけど、挿入される語りがカッコ良くて雰囲気が良い。強い装備を手に入れてレベルを上げていくのも面白い。
斬ったり闇討したり道具を使ったりのツシマの戦闘は上手くできると本当に気持ち良くて楽しい。
敵の数とか難易度がシングルプレイでも楽しめるものなら全部やってたのになぁと。

時代劇と美しい日本を体験できる本当に良いゲームだった。
次回作の予定はないんだろうか。

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