プランBのない政治、不謹慎な首相

2021年1月7日に、菅首相は緊急事態宣言を発出し、記者会見をしました。

フジテレビの鹿嶋氏が「現在のこの宣言を仮に延長する場合、今回と同様に1か月程度の延長を想定しているのか」と問いました。

これに対して菅首相は、

「もしできなければ1か月(笑)ということでありましたけれども、仮定のことについては私からは答えは控えさせていただきたい

と言いました。(以下の首相官邸の動画の24:40秒あたり)

(※緊急事態に関する質問であるにもかかわらず、首相は何がおかしいのか、ここで笑って吹き出していました。事実なので、(笑)と書いておきました。)

延長する場合どうするのか、というのは、常識的な問いであって、突拍子もない仮定でもなんでもありません。

次の局面に移った場合、どのようになるのか?というのは当然の問いです。原発であれ、人の病気であれ、プランをもって対処します。局面によっては新たに考えることもあるでしょうが、ありうることを予想し、対応方針をあらかじめ用意する、これはどんなことでもやるでしょう。

立命館大学名誉教授の高橋伸彰氏は、次のように評しました。

首相が、ありうる事態にたいしてほとんど何も答えない。

日本の首相には、プランBがないのです。

日本の行政の責任者がこれなのですから、大変な深刻だと言わざるをえません。

しかも、真剣な問いに吹き出すとは。大変不謹慎な首相です。何がおかしいんですか、とその場にいた記者は即座に抗議すべきでした。

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