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「もぐささん」を読んで。食事の見方を変えようと思った

ゴールデンウイーク期間中はマンガが無料で読める、っていうサービスをやってるものがあって、赤塚不二夫の「天才バカボン」をなんとか読破しようとしています。大変です。意外とセリフの量が多くて。しかも、感覚で理解していかないといけないから。シャレやシュールな表現が多い。よく殴りますよ。そして、よく天に召されますよ。

それよりも先に読んでおきたいものがあるんです。2013年から2016年にかけて各紙で連載された、大竹利朋の「もぐささん」。赤塚不二夫作品は7日まで無料期間だけど、こちらは6日、きょうまで。

小口食堂の息子小口虎雄は、偶然店に来た同級生百草みのりの食い意地を知ってしまう。彼女の美味しそうに食べる姿を見た小口は、次第に彼女の事が気になって、彼女が食べる姿を追いかけるようになる。 彼女の食事を見る中、彼女のとんでもない食事の仕方や食い意地に惹かれていく小口。2人の関係は少しずつと仲良くなる中、夏祭りの時に勇気を振り絞った小口の言動でさらに関係が変わる2人。後に百草と小口は食べ友となり、色々な店に出回り食を堪能していく。
ある日、小口は学級委員長の平ちぐみから、百草とちぐみの仲を取り持つように言われる。ちぐみももぐさの食べる姿に興味を持っているが…。

食欲旺盛な百草(もぐさ)みのりは、いつでも食べていたい女子高生。授業中にも隠れて食べる……んだけど、この食べ方が巧妙で。連載の終わりの方は、もうギャグの域。

読んでてお腹がすくマンガでした。もぐささん、幸せそうに食べるんだもん。食べる嬉しさ、ちょっと忘れてました。

人って、何か食べるでしょ。あまりにも当たり前で、そのおいしさを忘れてるってこと、ないですか? ボクは完全に忘れてました。腹が減ったから、食べる。時間が来たから、食べる。

もぐささんは食事や食材のことを忘れない。いつでもおいしそうに、いや、おいしく食べる。あんなに食べてたら読んでる方もお腹いっぱいになりそうなもんですよ。特に今回、ボクは全88話を一気に読んだんだから。

でも、もぐささんの幸せそうな顔を見ると、爽快になる。作った料理を「おいしい!」と言いながら食べてもらえると喜ぶ、という気持ちが分かる。気持ちよく食べてるんだよね。

明日から、食べる時の見方を変えてみよう。おいしく食べてもらうために作られたんだ、単純に空腹を満たすためだけのものじゃないんだ、って。ボクが料理を進んでやっていれば、もうちょっと食べることへの感謝もわいてきていたのかもしれないなあ。

なんでも「おいしそう!」と思うところから始めてみよう。料理やお菓子、あるいは即席めんだって、見え方が全然違ってくるかもしれない。

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