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TouchDesigner

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「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル」では誌面の都合上、触れられなかったテーマについてまとめていきます。
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記事一覧

YouTube LiveのチャットをTouchDesignerで弾幕化

最近、配信イベントに関わる機会が多いのですが、いくら綺麗にデザインしても、リアルの良さには遠く及ばないなという実感があります。 リアルイベントの場合、会場の空気感、体の芯まで響いてくるような重低音、そこに集う人たちによる熱気等が折り重なり、非日常感が得られますが、配信となるとモニターの中に閉じてしまうので、リアルの劣化版になってしまう感が拭えないのです。 では、配信イベントはリアルに勝てないのでしょうか? 僕は、同じ土俵で戦わず、配信の良さを引き出せばよいと思っています

差分抽出によるパーティクル表現

今回は、フレームの差分部分からパーティクルを表示する表現の作り方について紹介したいと思います。 toeファイルは以下よりダウンロードしてください。 https://github.com/twistcube/touchdesigner/blob/master/color_particle.toe ポイントは以下の2点です。 (1) TouchDesignerでフレーム間の差分を取る方法 (2) 差分部分の領域と同じ形になるようなSOPを作る (2) のSOPさえ出来て

TouchDesignerでクロマキー処理をする

最近、配信イベントが増えたことに伴い、クロマキー処理をされている方が多いのではないでしょうか? この記事では、TouchDesignerでクロマキー処理をする方法について書きたいと思います。 TouchDesignerでクロマキーを抜く場合、2つの方法があります。 (1) Chroma Key TOPで自分で処理を書く (2) PaletteにあるchromaKeyを使う 先日、(2)を試したところ、人が入れ替わったり、照明が甘いとどうもうまく抜けない。そこで、(1)

MacでVideo Device Inが動かない方の対処方法

先日、100名を超える皆さんに向けて、計8回のTouchDesignerの講師をする機会をいただいたのですが、Macで参加している方の結構多くの方に「Video Device In TOPが動かない」という現象が見られました。 検索してみると、たしかにネット上でも同じ問題が出ている人はいるものの、TouchDesigner開発元のDerivative側で再現できていない状況のよう。これはしばらく解決まで時間がかかりそう。 そこで、Video Device In TOP以外

ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル

誠文堂新光社より『ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル』が発売されます! 本書籍は、映像、音楽、データを駆使したビジュアルアートの作り方を、作例を通じて解説していくというテーマで執筆しました。 強みの異なる3名の著者が、実用的な作例を通じて、TouchDesignerの基本から中上級レベルまでを解説しています。 表紙のコメントは、今年、メディア芸術祭に合わせて実施したデジタルサイネージアートショーケース「NEXT WORLD EXHIVISI