「ウェイトルームでの指導で選手の性格や個性をどう把握して対応しているのか」への回答②


の続きになります。

②自分が持っているプログラムを行う

③トレーニングが好きすぎる

④淡々とこなしてくれる

⑤その他、いろいろ


②自分が持っているプログラムを行う選手に対して

まず最初にそのプログロムは自分で作ったものなのか、パーソナルトレーナーが考えたものなのかを聞きます。自分で作ったものの場合は意図を聞いて、それを継続するのか、こちらのプログラムをするのかを聞きます。あくまでも選択権は選手側にあります。あくまでも、です。

パーソナルトレーナーのプログラムの場合、直接パーソナルトレーナーの方と連絡をする場合もあります。選手に関わる人たちの1つのゴールとして選手のパフォーマンスの維持、向上によって選手がのぞむ結果を出すのはずです。なので、選手を囲ったり取り合いをしても何の意味もありません。連携を取っておいてデメリットは何もないと思っています。

実際には、何を(種目)どのくらいの重さ(重量)で行っているかは把握します。「こちらのプログラムを行わないのであれば、あとは自由にやってください」ではなく、一番近くにいる者として観察しつつ、疑問に思ったら質問をしますし、補助もします。「こうした方が良いと思う」ということもその時に言ったり、時間をずらして言ったりもします。(たま~に言わないという選択もします)

私にも経験がありますが選手についつい言い忘れてしまったことがあったり、1人でトレーニングを行っていると選手自身ではわからない疑問がかならず発生します。その時に、今までの経過も含めて見てきた近い人なのか全く把握をせずに遠くにいる人なのかでは次に起こる事象が異なります。

今まで何も関わっていなかったとしたら、疑問を持っても自分のパーソナルトレーナーに質問をするでしょうけど、近い人になりつつある存在の場合、その場で質問がとんでくるようになります。そして、パフォーマンスがどうしても上がらない、現時点で何か自分の体に納得していない場合「プログラムを作ってほしい」と言ってきます。よっしゃ!

自分のプログラムをしようがしまいが、こちら側の気持ちはあなたの役に立ちたいと思っているんで何かあったらいつでも言ってきてください、ここにいますよ的な立ち位置です。それをどう表現するかは人それぞれだと思いますが、そういう感じですかね。


③トレーニングが好きすぎる

ってありがたいですね(笑)ほっといてもどんどんトレーニングをしていきます。だからこそ気を付けたいのがオーバートレーニングです。リカバリーが追い付かずにストレスを与え続けてしまうタイプ。鍛えていないと不安なタイプと言えるかもしれません。めちゃくちゃ気持ちがわかります。こういう選手にも個別でトレーニングプログラムを作り替えることもあります。「オーバートレーニングになるからトレーニングを控えろ」と言っても隠れて自分でやり続ける傾向もあるので、オーバートレーニングにならず、本人の満足感が満たせるように話をすることも大切です。

トレーニングが好きすぎる、とは少し違いますが常に「ハリ感が欲しい」「パンプ感を維持したい」と訴える選手もいます。この選手は「試合の時に筋肉痛が残っている方が丁度良い」とも言っていました。今まで訴えが多かった部位は上腕三頭筋と臀部でしょうか。臀部に関してはきちんと股関節を使えている感が安心感や動きを行う上で指標になっている選手もいます。フロアでの軽い負荷では足りず、常に10回×3セットで追い込みたいという選手が過去にいました。シーズンを通して1年間10回×3セットで疲労困憊するわけにはいかないので、この選手とも話し合いして落ち着いたことがありました。なつかしいです。


④淡々とこなしてくれる

のはすごくありがたいです。こういう選手はトレーニングが単純作業になっていないか気にかけています。何かわからないけど、とりあえず終わりました、にはなってはいけない、と。もちろん高重量中に話しかけることはありませんが、セット間や種目間で問いかけることはあります。今まで出会ったアスリートはどちらかというと言語化するタイプより「よくわからないけど、こんな感じすよね」の感覚的タイプが多かったので、自分の体で起こっていることを言語化してもらうこともたまにしています。反対に言語化が週勘づいている選手には「(何も考えず)動かそう」とだけ伝えることもあります。日常で使っている感覚と同じ感覚を伸ばす日もあれば、その選手が苦手な感覚に挑戦する日もあります。

⑤その他、いろいろ

トレーニングの記録を選手自ら記録してもらうことにしているので、書き方にも個性が出ます(笑)重量や回数をセット間で細かく記録する選手もいれば、すべてが終わってから思い出しながら記録する選手もいます。中には伝えたことをメモする選手もいます。記録をしない選手や忘れる選手も中にはいます。これも性格でしょうね。記録をすることで自分が挙上した重さや回数が自分でわかります。

その他、いろいろは思い出したら追記していきます。(2021年6月19日)

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