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新日本紀行?東村山(豊島屋酒造)

若い人には無縁であるが、60歳以上?の人ならNHKの名番組、新日本紀行を大抵は知っていると思う(音楽は世界の富田勲)。今、BSで「よみがえる新日本紀行」をやっていて、当時の映像のデジタル復元版と取材地の現在の状況を流している。

https://www.nhk.jp/p/ts/W56365KYPX/
昭和な自分としては時の映像が懐かしい。面白かったことの一つとして米沢がある。米沢藩上杉家の第34代当主で東大の宇宙工学の教官をやっている人が米沢に帰省した際、「殿様のお帰り」ということで有力者の方々が国鉄(現JR)の駅まで揃って迎えに来ていた。戦後数十年経った時期でもそんなことが残っていたのかと思った。
よみがえる新日本紀行 - NHK

さて、新日本紀行にあやかる訳でもないが、名前は知っているものの行ったことがなかった東村山へ。ここに行く気になったのは、東京で一番人気のある日本酒「屋守(おくのかみ)」の醸造元である豊島屋酒造に一度行って見たかったからという不純?な事由。豊島屋酒造の親会社は神田にある豊島屋本店で、江戸で超有名な豊島屋を代々引き継いできたものである。
豊島屋は江戸幕府開闢前の1596年創業。江戸最古の酒屋(当時は升で量り売りしていたので「升さかや」という)と言われている。酒屋の店先で飲むこと(今の角打ち相当)を「居酒」と称していたが、豊島屋は軽い肴も出すようになり、これが居酒屋の元祖とも。日本酒販売だけでなく、江戸市中で知らぬ人はないと言われた自家醸造の白酒で有名で江戸名所図会や文学(『東海道中膝栗毛』など)にも登場。日本酒の製造を始めたのは明治以降で東村山の豊島屋酒造は昭和初期にできたもの。
蛇足乍ら:
東京で日本酒を造る蔵は現在僅か7蔵(表面は9蔵。2蔵は他社に製造委託)しかない。代表銘柄は澤ノ井(小澤酒造)、多満自慢(石川酒蔵)、嘉泉(田村酒造場)であることに異論がある人は多分居ないと思う。因みに明治43年には23区内で64蔵あったようだ。

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