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Connecting the dots (点と点を繋ぐ話)

元AppleのCEOであるスティーブ・ジョブスがスタンフォード大学で卒業生に向けて言った言葉「Connecting the dots」は多くの人の人生を変えた言葉でありながら、まだまだ知らない人も多いと思うので改めて解説させてください。まだ見てないという方は下記から動画を見て頂くことを強くお勧めします。「日本語訳付き」

1. 「点と点を繋ぐ」の意味について

では早速、本題に入りたいと思います。

まず動画を見ていない方のために説明しておくと、これはスタンフォード大学の卒業式でスピーカーとして学生達にメッセージを送っている 故 スティーブジョブスの映像です。動画内で彼が放った言葉は多くのビジネスマンに影響を与えました。その中でも特に印象的だったのは「stay hangry , stay foolish 」だと思います。

愚か者であれ、貪欲であれ。と訳されるこの言葉ですが「stay hangry , stay foolish 」という言葉のキャッチーさもまた、人々の心に印象づけた要因の一つだと思います。

この言葉がフォーカスされる一方で、もう一つ忘れてはいけない言葉があります。

「Connecting the dots」

「愚か者であれ、貪欲であれ」の前に彼が言った言葉。今では堀江貴文さんを始め、多くの起業家がこの言葉を引用している場面を目にします。

「点と点の繋がりは後で振り返ってから気づく。」ということを伝えようとして放ったこのジョブスの言葉を、ジョブズの回想を交えながら皆様にお伝えしていきます。

17歳でリード大学の学生になったジョブス。半年後にはリード大学の高い学費で両親の給料がすべて消えていくことを悟り、大学にいることに価値を感じなくなります。彼はやがて「退学」を決意。

ジョブスはその時のことを「当時は怖かったが今考えれば最良の選択だった」と言います。

退学を決めてからは、必修授業に出る必要がないため、ジョブスは自分の興味が惹かれる授業を受けるようになりました。

そこで興味を引いたのが当時は国内最高と言われていたカリグラフィ(西洋書道)の授業でした。学内のポスターも全て美しい字でデザインされていて、興味を惹かれたジョブスはその授業を取り「美しい字の書き方」を学び始めます。

スピーチでジョブスは、「そこでは文字の隙間調整など様々なタイポグラフィが学べた」と言います。

それから10年後、ジョブスはその時のことも忘れ最初のMacintosh(mac)を作っていました。

日々自分の目の前のタスクに真剣に向き合う中で、ふと「カリグラフィの授業」で学んだノウハウが蘇えり出したのです。

そうしてMacは世界で初めて美しい活字を扱えるようになり、Windowsなどには無い沢山のフォントや美しい字間調整を搭載するパソコンとなりました。

※ジョブスがMacにフォントを搭載するまでは「文字は読めれば良い」程度の認識で非常に読みにくいものでした。等幅フォントから、プロポーショナルフォントへの変更はとても面倒な作業、それをジョブスが指揮し、パソコン内の文字を全て読みやすい字間に揃えたのです。

もちろんそのアイデアが浮かんだのは偶然であり、当時カリグラフィの授業での学びが10年後に役に立つとはジョブスも全く思ってもいませんでした。

大学を辞める選択をしていなければ、カリグラフィに出会うこともなく、今のMacのようなパソコンがこの世に現れることは無かった。そう考えると、ジョブスが大学を辞めると決めたことは、後から振り返ると「最良の選択だった」ということになる。

Point

ジョブスが大学を辞める時にこの事を予想していたわけでもなければ、カリグラフィに興味を持った時に将来のパソコンに組み込めると予測できたわけでもないということが大事。

ジョブスは10年後に振り返ってみてはじめて、点と点が繋がっていることに気づいたのです。

点と点の繋がりは、あとで振り返った時にその繋がりに気づく

これが今回の話 Conecting the dotsです。

ジョブスはこう言って次の「stay hangry」の話へと進みます。

2. まとめ

いかがでしたか?
ジョブスの語った「connecting the dots」という言葉に多くのビジネスマンが魅了される意味が分かったと思います。

点と点なんて、繋がるかどうかは後からしか分からない。

ここからは、私達にできることは何か、具体的なアクションプランを書いていこうと思います。

私が導いた結論は2つです。

「いつか繋がるかもしれない点をたくさん打つ」
「今ある点を限りなく大きくする」

未来の点と点の繋がりは予測できない。それなら点は多い方が良いと思います。それには新しい挑戦が必須。そして今やっていることが将来の点に結びつく可能性があるなら、その幅を大きくしておくことも大切。

今、私たちにできることは、時間のある限り点を増やし続け、今やっていることの伸び代があるならそれも続けること。逆に、伸び代がないなら即辞める。

今いる会社に、成長はありますか?
今やっている事業に成長はありますか?
あるなら早く大きくする。
成長がないなら、即辞める。

さあ、今日からまた、新たな一歩が踏み出せそうですね!

ご一読ありがとうございました。

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