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P-SSR【Howling】芹沢あさひ コミュを見ての雑な感想を書いてみる

こんにちわ、中舎です。
2022/1/11に突然あさひのP-SSRが来たので、さっそくガチャを引いて
きまして幸運にもすぐに来てもらえたので、Trueクリアまで確認しました。

あさひのコミュは『他者への機微など、あさひがこれまでに重要視して
こなかった部分をPとどう経験して何を得ていくか?』が主なテーマに
なっていると思いますが、今回のコミュは少し毛色が違ってた感想を持った
ので、雑に感想を書こうと思います。


Ch1.何もないところへ
283プロ以外のアーティストからミュージックビデオへの出演を依頼される
あさひ。そのアーティストは元々顔出ししない人らしく、これまでのMV
でも俳優を使うことが多いとのことで、どういった依頼になるのかを打ち
合わせしにいくところからコミュが始まります。

打ち合わせの喫茶店で『夕やけオレンジソーダ』を頼むも、予約の方じゃ
ないとだめだと言われて不服そうなあさひ。代わりのメニューを選ぶ様子を
見て、TVのまんまですねと話すMVの監督。
さて、打ち合わせが開始されると、監督からは特に注文はなく当日体調万全で来てくれればいいと言われます。踊りもなく台本もないというかなり特殊
な条件での依頼に戸惑うP。
最後にロケ地の写真を見せられたあさひが一言、『なんもないっす』

打ち合わせ後、あさひと帰路につくP。監督との打ち合わせでは、結局
ほとんど何もわからなかったが、最後に一つだけ。
『ロケ地をたっぷり散策して現地の空気を味わってほしい』

楽だと話すあさひに、Pは言葉通りの意味じゃないと思うと話します。
おそらく、監督には意図があってこういう指示なのだと。これまでの
作品を見る限り、感覚的に物を作ってる人じゃないと。

じゃあいけばわかるっす、というあさひに、Pもとりあえずやってみないとわからないか、というのでした。

うん、わからんw
中々に不思議な導入でしたが、個人的に気になったのは二点で、喫茶店での
準備の話と、打ち合わせ後のPの言葉。
物を達成するには準備がいるという話のすぐ後に、何も準備しなくていいといわれるのと、それは言葉通りじゃないと思う、っていうこの流れ。

つまり、
『ロケ地をたっぷり散策して現地の空気を味わってほしい』
自体が求めるものへの準備であり、その際に普段のあさひで感覚をつかんで
もらうために、体調万全で参加してほしい、ということなんだと思います。

まあ、ここは導入なのでこのくらいで次に行きましょう。


Ch.2その心は知る由もない
場所は変わって夜の公園。
手袋をなくしたあさひは、Pと一緒に植え込みのなかなどを探しています。
Pは暗くて探しづらいことから捜索を明日にするのを提案しますが、突然
何かが光ったというあさひ。
それは、大きな飼い犬の光る眼でした。飼い主によると狼の血が入っている
とのこと。あさひは興味津々でかわいがります。

公園から帰るあさひたち。
あの飼い犬は大きいため、昼間に散歩すると子供たちを怖がらせてしまう
ため夜に散歩しているとのこと。

この流れから、物語では狼は悪いものというイメージがつくのはなぜか?と
いう話題になり、懐かないし従わないし、家畜を襲うのもあるが強くて賢い
動物なので注意しろという意味が含まれてるかもというPに、勝手に悪者にするのはおかしいというあさひなのでした。

このコミュで気になったのは、二点。
狼は見た目や性質で実際とは異なる、悪者のイメージを受けてしまう
ところ、そしてそれを気にしないで接するあさひ、でしょうか。
狼のイメージとして、賢い・強い・靡かないなどがあると思いますが、
一般的な孤高のイメージよりも実際には群れで生活する生き物で、
様々な点で『一般的なイメージとの差異』があります。
狩猟社会だと、ちょっとした神様になることもありますね。

Wiki:オオカミ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F

そういった、実際のところと世間的なイメージとの差、みたいなものが
ある場合でも、あさひは先入観なく接するので怖くないと。
今回のコミュはこのあたりがテーマなのかな。
逆にあさひは孤高で強く尊敬の対象にもなりうる狼に対して、本質的に
近づける存在(=孤高の存在になりうる資質を持つ)だということなのかも
しれません。

まあ、もう少し読み進めていきましょう。


Ch.3足取りは荒野に消えて
ロケ地にたどり着いたあさひたち。雪が残っている荒野のような場所で、
撮影に使う小屋以外なにもないような場所のようです。
小屋にもカギがかかっているようで、仕方なく周囲を散策する二人。

周囲には生き物の気配もなく、目印となるようなものもない場所のため
なんか音が欲しくなったといって、ヤッホーと叫ぶあさひ。でも山間部ではないため、その声は周囲の雪にかき消されてしまいます。

『歩いても、歩いても……』
『ーあの向こうには、何があるっすか?』
『もうちょっと行ったら、何かありそうな…』

そうしていると雪が降り始めました。
戻ろうと促すPですが、遠くを見つめたままその場にたたずむあさひなのでした。

このコミュで気になったのは、ロケ地に立ったあさひの様子。
生き物もいない、何もない、つまらない場所のはずなのに、あの向こうに
何かがあるような気がすると、雪の荒野を訥々と歩き続ける姿。
『星を目指して』じゃないですが、あさひには遠く果てまで興味の赴く
ままに進んでいくイメージが本当に似合う。
Pは戻ろうと再三促しますが、それを制して先へと歩みを進めるあさひ。
W.I.N.Gコミュのように、夢中になるあまり限界を超えてしまうあさひと
それを制御しようとするPの構図のようですが、暗喩としてはちょっと違う
気もします。それにしても、ここでガチャの演出が入るのですが、今回の
あさひほんとカッコかわいい。

無人の荒野が何を指すのが気になりますね。とりあえず先に進みましょう。


Ch.4残像
その後も仕事にまい進するあさひ。しかし、レッスンのトレーナーさんから
練習中もぼんやりしていて心ここにあらずのようだという話を聞かされ、
Pは少し気になっている様子。
レッスン後事務所のリビングでだらだらしているあさひに、Pは先日撮影
したMVをいっしょに見ないかと誘います。

撮影は先方のアーティスト、監督とも大満足だったというP。
ただ歩いただけというあさひですが、Pにはただ歩いた『だけ』には見えなかったと感想を伝えます。

映像を見ていると、最後にオオカミが映り、思わず声を上げるあさひ。
私が見たオオカミは白かった、とロケ現場を歩いている際に、あさひはオオカミを見かけたというのです。Pは映像のオオカミは別録りで、かつ日本に
は野生のオオカミはいないはずとしたうえで、あさひにこう話します。

『でも、あさひは出会ってたんだな、白いオオカミに』
『じゃあ、いたんだよ。そこに。』

オオカミに出会ってどうだったと聞かれ、なんだか気持ちよかったと話すあさひ。なんでもできそう、全部わかりそうな感覚だったという話に、なわばりの中のオオカミも同じ気持ちだったのかもとPは話すのでした。

さてと、ここなー。ここがちょっとずっと引っかかってて。
白いオオカミと、Pは見えなかったオオカミをあさひは見つけていたと
いうところ。何の暗喩なんすかね、これ。

最初は白いオオカミ=アイドルとしての頂点、雪の荒野=それに至るまでの
厳しい状況かなと思ってたんですが、『アーティストや監督が、あさひにこのあり方を見出していた・期待していた』こととか、Pに見えない=寄り添えないけど理解者にはなる、というのがどうにも引っかかってるんですね。

芹沢あさひという表現者が持っているポテンシャル?
なのでPには見えなかった(=表現者ではないので。もしくは現在のPだと
可能性として今は示せない)あさひの可能性?
どちらにしても、あさひの横に冬優子・愛依がいない、というのが気に
なっていて、これは『遠い未来、やはりあさひはストレイライトでは満足
できなくなって、一人無人の荒野を行くようになる』ということ?って。

このあたり、シャニマス君は暗喩バリバリのシナリオをよくお出ししてくる
ので、何に喩えられているのかが非常に気になる。人によって意見違いそうなので、このあたり有識者よろしくお願いします。


Ch.5残響
いつもの公園に雪が積もったと喜ぶあさひ。
そこで前会った犬と再会します。雪の日なので子供がいないと思ってと話す飼い主さん。雪玉遊びしようとしたところで、雪山に突っ込む犬。
何やら雪山が好きなようで掘り返すのが楽しいのでは?とのこと。
じゃあということで、あさひは雪山つくりを始めます。
そこに雪山つくりを手伝いたいという小さな女の子が現れ、あさひはじゃあ一緒に大きな雪山を作ろうと少女を誘います。

公園でひとしきり遊んだあさひ。
少女たちに別れを告げPと帰路につきます。帰路の中で、あの犬にも新しい
友達ができてよかったなというP。
あさひは、でも、やっぱりあの犬はオオカミと違う、あのオオカミと再会
したいと話します。
あさひが見たオオカミを自分も見てみたいとPが話すと、あそこに行けば
Pも見られるというあさひ。

『…誰にでも見られるわけじゃないんだ、きっと』
『いるはずだと思って、そこを何時間も歩き回って探してみても……』
『俺には見つけられない気がする』
『あさひだから、見つけられたんだ』

『ははっ、手を伸ばしたら……届きそうだ』
『届くっす。オオカミの尻尾は、大きいっすから』
『うん、俺も……』

さてTrueEndコミュですが、気になったのは四点ほど。
雪山を掘り返したい犬、犬とオオカミはやっぱり違う、誰にでも見つけられない、手を伸ばしたら届く、のあたりですかね。

雪山は普段の公園を雪で覆い隠して、通常とは異なる状態にしてくれます
(このコミュでいうと普段は夜中しか散歩できなかった犬を散歩に連れて
 行くことができる)。雪山を掘り返すということは非日常から日常に戻る
ということなのだと思うので、だからこそオオカミとは違う(=非日常の
象徴であり、はるか先の目標で居続ける)という流れになったのかなと。

で、誰にでも見つけられるものじゃない、非日常・本来は存在しないもの、
孤高の象徴である白いオオカミに対して、手を伸ばせば届くと屈託なく
いうあさひ。誰にでもなれるわけじゃない、表現者として頂点の存在に、
あさひはなれるのかもしれませんし、あさひはPもきっと手を伸ばせば
届く(=あさひの見ているものが見えるようになる)と言い切るあたりも
あさひならではのセリフだと思います。


さてと、今回のコミュを見て『ああ、もうあさひは表現者として一つ次元を
超えようとしていて、Pすら追いつかないところに行こうとしている。でも
あさひは付いてきてもらえると思っている。』という印象を受けました。
WorldEnd:BreakDownシナリオでは、周囲についてきてくれる人がいない
ことで怖くなってしまいパフォーマンスできなくなったあさひが、いまや
冬優子・愛依がいるのでそんなことは気にならなくなって、いよいよ遠慮
なしに高みへ登ろうとしている…次への飛翔のためにゆっくり、でも
じっと力を貯めているようなそういう感じ。

これまでのコミュで、あさひはいろんなものに興味を持つことでちょっと
ずつ人間的にも表現者としても成長してきました。
GRADでの周囲への感謝の気持ち、LandingPointでの声とともに響く想いと
いう武器、そして今回のシナリオ。いやー、やばいな芹沢あさひ。どこまで
高みを上っていくんだ、この子は。

でね、ストレイライトの楽曲『Distined Rival』内の歌詞に

『手を伸ばせば 届きそうなのに 行く手を遮るのはHigher Wall 』

というのがありますが、これ冬優子のパートであさひに対してのメッセージ
になっているのと今回のシナリオが個人的にリンクしました。
そうか、冬優子よりもあさひの方がアイドルとしての高みに対して近くて、冬優子にとっては高すぎる壁に(あさひを)感じているのに対して、あさひはもうちょっとで高みに手が届くだろうし実際に届くと思っている…という
ことかーと。うわー、これは冬優子ムカつくだろうなあ、目の前でアイドル
としての最高峰になれそうなやつがずっと自由気ままにやってて、かつそこから目が離せないんだもんなあ…。愛憎入り混じるにもほどがあるだろう。

でもね、最終的にそれでもあさひには冬優子、愛依、そしてPが必要なんだ
と思うんですよ。それはね、先ほどの『Distined Rival』内の歌詞にこうある
からです。

『光と光 摩擦するたび互いに磨かれてく Triangle』

ということで、怪文書二歩手前くらいの書き連ねでした。
ああ、これからのあさひ、およびストレイライトが楽しみだ。

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