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腰からドーンと

昨夜は支部の稽古会。
女子の都道府県対抗をYouTubeで観て、良いイメージでの稽古!の、はずだったのですが……

湿度が高すぎて道場がとんでもないことになっていました。この道場は風も通らない場所に建設され、それだけでも「設計ミスやん!」と思っているのですが、湿気対策もかなりお粗末なイメージです。

道場の床はベタベタというより、ツルツル状態。良い道場の乾いたときに滑るイメージとは全く異なります。言うなれば、悪い滑り方をする感じです。怪我人が出るのではないかと。

予想通り、多くの方が転倒していました。私は転倒することはありませんでしたが、予想以上の滑り具合にびっくり。

私は元々ポルコ・ロッソ派なので、前に跳ぶというより、体を押し出すイメージで打突をしています。

紅の豚「ポルコ・ロッソ」

そう、ただのブタなのです。飛ばねぇので、姫路の武道館や京都武徳殿のような滑る床でも打突時に困ったことはありませんでした。振り返ったり、相手と衝突したときには転倒することはありますが。(京都大会でも相手と衝突してコケました)

しかし、昨日の床は少し前に行こうとするだけでも左足が滑る状態。もう、半ばスチームサウナ状態。リラックス効果も抜群です。筋肉の緊張もほぐれます。

一方、ふくらはぎやアキレス腱付近には緊張が走りましたが……

そして、思い切って打ちに行ったつもりでも、なかなか腰からドーンとは行けません。やはり、腰からドーンと行かないと少し気持ち悪いですね。

適正な姿勢で!

そこそこスピードの速い中学生がいるのですが、どうも打った後の姿勢がいけません。「適正な姿勢」でなければ有効打突とは認められないので、何とかして矯正しなければ……

特に面を打ったときには腰が引けて、前のめり状態です。何でもかんでも前のめりに食いつくのは良いのですが、この場合の前のめりは良くありません。姿勢が悪いので、避けられたら一貫の終わりです。「捨てて打つ」という点では褒めるべきかもしれませんが、決して美しくはありません。

そんなときには動画を見るのが一番です。

パターン練習の準備から

まずはこの動画にある素振り(空間打突)をやってみます。

意外と難しいので、ぜひ挑戦してみてください。前には進めるのですが、なかなか後ろには進めません。私は未だに誤魔化しながらしか上手くできないのですが、子供たちは何度かやっていると体が覚えるようです。羨ましい。私自身は上達が見込めないので、文句を言う係に徹することにしました。

しかし……
こんな練習やっても意味があるのかな?

もしかすると、あなたも感じているかもしれません。実は、私自身もそう思っていました。今でも7割くらいは疑いの目で見ています。しかし、これが意外と良さ気なのです。

何ができる?

動画のように跳躍素振り(早素振り)をしながら前進、または後退するのは何のためでしょうか。実は足が重要となります。つまり、

  • 前進から後退への切り替え

  • 後退から前進への切り替え

がスムーズにできるというもの。上手くできるようになれば、前後の切り替えをしながら、面の打突ができるようになります。その動画がこちら。

よく見ると、先ほどの空間打突と同じ動作です。前進・後退の動きがスムーズにできると、下記の動作もスムーズにできることになります。

  • 体当たりからの引き面

  • 引き面からの前に面

一見、結びつかなさそうな2つの稽古方法ですが、実はつながっていました。

上記の動画では、体当たりの際に腹で当たるようにしています。学生のときによくやったことを思い出しました。最近はそういう指導をしていないことに気が付き、取り入れてみることにしようかと……

そんな風に思っていたら、大雨警報によって稽古が中止。残念です。しかし、次回の指導時には取り入れてみようと思います。

腹で体当たりするメリットは、腰から出られるようになる…のではないかとの希望的観測。

おすすめ動画

いくつも剣道に関する教材のDVDを持っているのですが、その中でも私が繰り返して観ているのが、所正孝先生の剣道強豪選手量産プログラムです。先ほど紹介した動画は、剣道強豪選手量産プログラムのほんの一部分。

髙倉先生の動画も大好きなのですが、ちょっと小物の準備などが色々と面倒です。確かに、楽しく剣道に取り組むとの発想は素晴らしいのですが、多くの稽古方法を取り入れる時間もありません。

そう考えたとき、原点に戻って所先生のDVDが最適でした。特徴としては、動画の半分以上が足さばきに特化したものになっている点。中には「この足さばきは使わないなぁ」と思うものもあります。したがって、必要な稽古法を自分で取捨選択するのが良いでしょう。

また、以前はDVD一択だったのですが、最近は動画配信も可能になったようです。だから、ちょっとした空き時間にスマホやPCから観られます。

所先生の動画では、残念ながら派手な技は紹介されていません。ましてや「これさえ覚えれば七段一発合格」のような内容でもありません。したがって、下記のような人にはぴったりの動画だと思います。

  • 兀々こつこつ基本を実践したい

  • とにかく反復練習だ!

しかも、この動画の内容は一人でもできることが多いので、こっそり一人稽古をしたい人や、親子でこっそり上達したいという人にも最適です。

おすすめなので、ぜひ。
>>剣道強豪選手量産プログラム 【高校剣道界の雄 教士七段 所正孝 監修】

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