あの素晴らしいギャグをもう一度
押すなよ!
押すなよ!
絶対に押すなよ!
本来の意味が
「押せよ!押せよ!早く押せよ!」
であることは、誰もが知るところでしょう。
上島さんの奥さんが書かれたエッセイの一部分だけを読み、そんなことを思っていました。上島さんが亡くなられてから、もう1年半近くが経とうとしているとは。時が経つのは本当に早いです。
ダチョウ俱楽部の有名なギャグ
「ハイハイハイ!」からの「どうぞどうぞ」
については、たまに使いたいシチュエーションもあります。
しかし、「押すなよ!押すなよ!」については、なかなか使える場面がないため、一人で悶々と悩んでおりました。やっぱり一生の内、一度くらいは使ってみたいギャグですよね。
人間、諦めずに考え続ければ良いアイデアが浮かぶものです。
特にぼけ~~~っとしているときに浮かびやすいので、あなたも一日に数分間はぼけ~~っとしてみてください。熱湯風呂ではなく、ぬるめのお湯に浸かるのもおすすめです。
打つぞ!打つぞ!絶対に打つぞ!
先日はぼけ~~~っとYouTubeを観ていました。大人気「剣道まっしぐら」です。Panasonicの勝見選手の稽古を観ていると、とてつもない気魄を感じますよね。
動画の中でもとても気になったのが、勝見選手と涼平さんの稽古でした。(動画はその辺りから再生できるように設定しておきました)
勝見選手の
「打つぞ!打つぞ!絶対に打つぞ!」
という気魄がとにかくすごい。
「押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!」
と似てません?似てませんかね……
申し訳ないです。
完全に気のせいでした。
どちらかと言えば逆パターンだったかもしれません。
しかし、あの気魄は見習いたいものです。僕はどちらかというと、消極的なタイプなので、なかなか自分からグイグイとはいけません。「こんなに覇気のない人は初めて」と驚かれたこともあります。
本当の意味で「打つなよ!打つなよ!絶対に打つなよ!」と唱えながら構えていたり。(笑)
そう、完全草食系男子です。したがって、肉食動物に日々怯えながら、そこらに生えている雑草を食べるのみ。こんなことではいけません。本当は雑草ばかりではなく、たまには肉も食べたいのです。そう、あの肉を。
フェイントなのか何なのか
勝見選手の動きを見て、「フェイントなのか?」と思われた方も多いかもしれません。それが剣道の動作として良いのか悪いのか、そこが問題です。
そもそもフェイントとは何の事なのでしょうか。
偽装行動です。
ある女性の先生(教士七段)は
「剣道なんて所詮騙し合いよ~。おほほほほほぉ~」
と稽古会のときに言っていたらしい。その先生には確かによく騙されます。どちらかと言えば、勝手に騙されに行っているようなイメージです。
「騙すなんて、卑怯だ!」
なんて偉い先生は言うかもしれませんが、フェイントも攻めの一種だと思っています。書籍にも書かれていることがあるので、あながち間違いではありません。
だから結局は
「剣道なんて騙し合いよ~~、おほほほほほぉ~」
が正しいということでしょう。
超一流のサッカー選手やプロボクサーなどは視線でフェイントを掛けるそうです。しかし、残念ながら剣道には通用しないかもしれません。なぜなら、目だけを見ていないからです。
遠山の目付けでは、顔の中心を意識しながら体全体をぼんやりと見るため、一点に集中することはないでしょう。木を見て森を見ず……とならないためにも目付けには注意が必要です。
というか、私は本当に相手の目なんて見られません。シャイなので。少し視力が悪い(0.6くらい)のもありますが、自分でどこを見ているのか上手く説明もできず。いったいどこを見てるのでしょうね。
フェイントは諸刃の剣
剣道におけるフェイントとは下記のような技です。
面を打つ振りをして小手を打つ
小手を打つ振りをして面を打つ
担ぎ技もフェイントに近いかもしれません。担ぐことで小手を打つと見せかけ、相手が小手を防いだ瞬間に面を打つようなイメージです。
しかし、これらのフェイントは剣道の場合には諸刃の剣となります。つまり、どうしても隙ができてしまうので、打たれる危険性も高いということ。
単純に打突動作を行なうとき以上に大きなリスクを伴います。したがって、フェイントを使うときには、ジャイアンとのび太の関係性のように、相手よりも精神的に優位でなければ成功しません。
また、フェイントは明らかに相手を騙す行為であり、ちょっと下品なイメージです。エレガントな剣道を目指す僕としては、できる限り下品な技は使いたくありません。
何か良い方法はないものでしょうか……
「フェイント」から「攻め」へ
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