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苦手意識を克服する(出端技編)

あなたにとって、苦手な技は何ですか?

じつは、私には特別苦手な技がありません。強いていうなら、返し胴でしょうか。あと突きと逆胴も。あ、いっぱいありました。ごめんなさい。

しかし、苦手といっても、それなりに打てます。子供たちに指導できるレベルには。まったくできないのではなく、実戦ではなかなか使えないイメージです。本当にごめんなさい。

長らく剣道を続けていると、ほとんどの技はできるようになるものではないでしょうか。ただ、やる。ただただ、続ける。これだけ。器用と思われがちですが、実際は反復練習の賜物たまものです。

試合や地稽古の中では打てない技でも、約束稽古の中では比較的美しく打てたりします。ここだけの話ですが、美を追求しています。(笑)

はい、愛しさと切なさと美しさを。

ただし、長年かけて身につけた悪癖はなかなか抜けません。ただ打てるだけでなく、剣道は美しくあるべきだと考えています。そのため、現在は癖をなくすための稽古を続けていると言っても過言ではないでしょう。

上達の法則には、上級者こそ得意のパターンをなくそうとしている旨のことが書かれていました。

得意なパターンは癖と同じと考えるべきなのかもしれません。私の場合は得意なパターンも何もないのですが、とにかく悪癖は直さなければ……

もちろん、優等生ではありません。苦手な技は無いと書きましたが、基本的に面の打ち方すら自分では納得できないのです。

ただ、応じ技に関しては、ほぼ何でもできてしまうため、できない人の気持に寄り添えない今日この頃。日本剣道形3本目のように、体が勝手に覚えてしまっているので、なかなか言語化できません。

だから、決して優等生ではないのに、
「えっ?どうしてできないの?」
と思うこともしばしばです。

これではいけません。なぜ、その技ができないのか。じっくり考えてみようと思って取り組んでいるところです。

まずは出端技でばなわざのタイミングについて考えてみることにしました。出端技なんて、本当に感覚的なものだと思っています。もう、体で覚えるしかありません。

こんなもの、言葉でどれだけ説明しても、伝えようがないんです!

とにかく、やれ!!

というわけにもいきません。


守谷高校「2・3・4の稽古」って何?

剣道まっしぐらの動画を見ていたら、守谷高校で稽古されている動画がありました。その中で、「2・3・4の稽古」が紹介されていたので、見てみてください。

具体的な解説は下記のとおりです。

  1. ②で打つ:掛かり手の攻めに元立ちが打ち出してくる出端をとらえる

  2. ③で打つ:元立ちの攻めをこらえ、攻め返して出端をとらえる

  3. ④で打つ:掛かり手の攻めに元立ちが攻め返してくるところをさらに攻め返して出端をとらえる

以前から、似ている稽古方法を取り入れていました。ただし、取り組んでいたのは全てではなく④で打つ稽古のみ。②と③はしたことがありません。

よく考えてみると、実際の地稽古や試合で使える技を身につけるには、色々なパターンを考えるべきです。

その点、②で打つ、③で打つ、④で打つのパターンを身につければ、多くの場面で利用できます。しかも、出端面だけではなく、出小手や抜き胴、返し胴、小手に対する応じ技など、さまざまな技への応用が可能です。

この稽古方法を早速取り入れてみよう!!

そんなあなたにご提案。まずは竹刀を使わずにやってみてはどうでしょうか。

竹刀を置いて出端のタイミングをつかむ

身体の動きを覚えるには、竹刀が意外と邪魔です。たとえば、高倉先生が提唱したことで知られる「補助棒」を使用することで、身体の運用方法を身につけられます。

つまり、竹刀があるだけで打つことに意識が引っ張られてしまい、身体の運用の修正までなかなか至りません。打つことは最終手段であり、技前と身体の運用こそが重要です。

相手との関係性は一人稽古では難しいものの、二人であれば竹刀が無くても問題ありません。

竹刀を使わないため、休憩の合間に遊び感覚で取り組んでいたみるのも面白いでしょう。また、ゲームとして稽古中に取り入れてみても面白いかもしれません。

何なら、自宅のリビングでもできます。

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