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できた!!と言わせたい。

こんにちは!!
けん玉先生トーゴです。

先日、2ヶ所の幼稚園で
けん玉ワークショップ
を実施してきました。

複数人へ何かを教えることの難しさを改めて知った反面、「技を教えているだけじゃ無い」という自分のビジョンを改めて思い出させてくれる体験になりました。

小学生以下のお子さんには通常の「乗せる」「刺す」という遊び方が難しいけん玉。自分が「けん玉の大きな魅力」だと思っている
・技の創造性
・褒め合う協調性
を発揮するにはまだ早い年齢です。

「大きな魅力」を伝えられない歯痒さを抑えつつ、新たなアプローチでけん玉の楽しさを伝えなければいけません。その新たなアプローチが表題の
「できた!!と言わせる」
ということです。

幼稚園から小学校低学年のお子さんたちは、承認欲求のカタマリです。少しでも褒めてもらいたくてアピールを欠かしません。
この年齢層へのけん玉ワークショップでは、そこに答えられるかどうかがカギなのです。

けん玉の魅力を伝える前に、楽しいと思ってもらうこと。
ニッチなスポーツを伝える上で、魅力を伝えることよりも大切なことです。
私は
・最初は競わせない
・超簡単にできる動きに終始する
・簡単にできる道具で統一する
ことを大事にしています。

学童保育や幼稚園でのワークショップでは、スキルレベルがバラバラの子たちが一緒に受講します。上手な子ほど自慢できると思う技を先生の前で見せたくて仕方がありません。逆にできないと思っている子はけん玉を手に取ったものの、動きたくも無い子もいます。
だからまずは、競わせないシチュエーションを作ることが大切です。
具体的には「ろうそく」の状態で玉の部分を付け合う「あいさつ」を全員にさせたり、簡単な「けん玉積み木」をアイスブレイクでおこなうことで、動きを作りつつ、けん玉に好感を持ってもらいます。つまり
けん玉は競うものではない
ということを認識してもらうのです。

幼稚園から小学校低学年のお子さんには超簡単な動きの技を課題にして
一緒にやる
という空気感を大切にしています。
できることなら、お子さん同士で教え合う空気感を作るのが狙いです。
前述した「けん玉積み木」も、教えるチャンスがあるシチュエーションを作りやすいので、かなり重宝します。
けん玉の技の「静止技」を積み木にすれば良いので、けん玉フリークであれば、誰でもお子さんに提案できると思います。

少しでもスキルレベルを平均に近づけるべく、けん玉は最新の
皿や穴の大型になっているけん玉
を使ってもらいます。できるだけ。
予算の関係で、昔ながらの「協会系けん玉」で揃えている幼稚園や学童さんが多いので、これはなかなか実現が難しい・・ですが、「積み木」だけでも新型けん玉ならやれることが劇的に増えるので、可能であれば。

もうひとつ。
最後に上手なお子さんが簡単すぎで時間を持て余してくるので、飽きてきた頃合いで
技披露の時間
を作ります。
指導者(つまり自分)とコラボで技披露をすると、良いかもしれません。

ということで、私が幼稚園や小学校低学年の子がいるワークショップで
「できた!!」
の時間を作るためにやっていること3+1でした。

おとなに教えるのを専門にしてますが、お子さんへの教えかたも、そこそこ上手くなってきたと思う今日この頃。
参考になれば幸いです。


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